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OMラボ
発表中の私

遡った報告ですが、先週の水曜木曜OMラボで上京しました。OMラボとは、OM会員の有志による住まい作りの研究会で、私の属する温熱研究部門以外に、構造部門、メンテナンス部門、営業部門があります。発表会は共同で開催され、100人近い多くの参加者が全国から集まりました。

私の発表テーマは、ゼロエネルギー住宅の研究です。

戸建住宅の消費エネルギー量を、冷房+暖房+給湯+照明にて一定条件のもと計算し、それを高断熱技術+高効率設備+高効率照明+太陽熱利用(OMソーラー)+太陽光発電の組み合わせで、ゼロエネルギー化を目指すというものです。住宅内での消費エネルギー量は、家電の電気エネルギーや調理エネルギーもありますが、建築が直接関与出来ないので試算の対象外としています。

エコワークスのNEDO対応仕様では、2000年頃の一般住宅に比べて消費エネルギーは1/3という水準を実現していますが、残りの1/3を太陽光発電2.6kwで賄うと計算上ゼロ化することが出来ます。

本年4/1に施行される改正省エネ法では、戸建住宅の消費エネルギー量を計算することが一部の住宅において義務化されるのですが、今後は、戸建住宅ごとに消費エネルギーが表示される時代を迎えると思われます。単位はGJ(ギガジュール)です。

住まいづくりがより一層科学的な検証が必要となり、その延長線上に低炭素住宅が目標設定されているのは明白で、一歩一歩時代が変わりつつあるのを実感します。

エコワークスはエコ住宅のトップランナーを目指して、研鑽を積み重ねたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願いします。

新型インフルエンザ
地下鉄の広告掲示

今週の出張時、東京の地下鉄の社内で、新型インフルエンザについて注意を呼びかける告知を初めて見ました。

新型インフルエンザのことは皆さんご存知と思いますが、新型がゆえに人に免疫が無くワクチンも効かないために、世界的に大流行して多数の死者が出ることが心配されています。ある統計によれば、日本でも最悪64万人が死亡すると予測されており、大変な大惨事になる可能性があります。大地震どころの騒ぎではありません。

人の死亡だけが問題ではなく、社会的にパニック状態に陥り、感染を恐れた人々は家から出なくなり会社にも来なくなることから、色々な社会的なインフラそのものがストップしてしまう可能性すらあるとのことです。スーパーも締まり買い物が出来ない、ガソリンスタンドも閉まってしまう、要は不特定多数の人が出入りする所は機能が停止してしまうリスクがあるというわけです。

あなたの会社、あなたのご家庭では、対策は取られていらっしゃいますか?

我が社、我が家では現時点では何も対策をとっていないので、考えてみたいと思います。

OMMC勉強会
勉強会風景(白いシャツの背中が私)

この水曜木曜も東京出張で缶詰で勉強をしていました。OM会員の有志での手弁当の自主勉強会で、毎回講師を招き、変化対応のために色々な角度から学びを深めています。

今回のテーマは、長期優良住宅新法と改正省エネ法です。昨年、いずれの法案も既に成立しており、今年の春に施行を控えた現在、国土交通省でパブリックコメントをもとに省令が最終的に検討されています。法令が施行される前段階で予め学びを深め、会社を早め早めに正しい方向へ運営していきたいと考えています。
(講師の先生方ありがとうございました!敢えてお名前は伏せさせて頂きますことをご了承下さい。)

学びの結果を総括すると、エコワークスとしては、6月以降の確認申請物件については、次のようなお客様提案を考えております。お客様からの声も頂きたく、遠慮なくコメントや掲示板でご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。お客様の声に耳を傾けながら、エコワークスは革新していきます。

1)全棟、長期優良住宅の認定を受ける。(長期優良住宅新法が6/4施行予定)

  これにより、お客様には次のメリットを享受できます。

   ①住宅の長寿命化

     1.世代を超えて長期的に見れば住宅にかかるお金が減り、その分の可処分所得を
       より豊かな暮らしの実現に充当出来る。

   ②住宅の資産価値の向上

     1.将来の売却時の価格アップ。

     2.老後の収入確保。年金制度の崩壊が予見される中で老後の収入としてリバースモーゲ
       ージ制度の普及が必然として見込まれる。長期優良住宅は、リバースモーゲージへの
       対応を容易にします。

   ③経済的メリット

     1.住宅ローン減税の優遇、住宅投資減税の適用、各種税制優遇措置。

     2.長期優良住宅の先導的モデル事業に適合するエコワークスの仕様で建築すると国から
       200万円の補助金の交付を受けられます。詳しくは担当者へご相談下さい。

     3.長期50年ローンの利用が可能になる予定(2世代で返済)。  

2)全棟、次世代省エネ基準をクリアする。(現状は、商品・仕様によって異なり、7割程度です)

   ①さらに、エコワークスの推奨オリジナル商品については、次世代省エネ基準のQ値の3割
     アップ(Ⅳ地域で1.9)を目指し、セルロースファイバー断熱+樹脂サッシ+エコガラス(Low-E)とする。
 
   ②これらの提案により、省エネがより一層促進され、健康にも家計にも地球にも優しい住まいと
     なります。これからエネルギーコストは長期的には間違い無く上昇していきます。建てて
     からでは遅く、最初に省エネな住まいづくりにすることが必須条件と言えます。

世の中は不景気対策で、住宅業界でもローコストな商品発表が相次いでいますが、エコワークスは、価格据置で質を向上させることにチャレンジして参ります。どうぞ宜しくお願いします。

ここ数日、エコワークスの会社のHPの掲示板にご質問の投稿を多数お受けしております。ご質問により私自身も色々と学ばせて頂いており厚く御礼を申し上げます。

皆様におかれましても、どうぞ遠慮なくご質問頂ければ幸いでございます。

掲示板はこちら。

ところで、先週から今日まで合志市にて開催いたしました完成見学会には9日間で約140組(過去最高)もの多数のご来場を頂き誠に有り難うございました。特にこの土日は雪がちらつき冷え込む中でご足労頂き心から感謝を申し上げます。私どもの住まいづくりに興味をお持ち頂きましたことを有り難く存じます。今後とも皆様の住まいづくりのお役に立てれば幸いでございます。

さて、2月は、ちきゅう住宅(超長期住宅先導的モデル事業)の構造見学会、OMソーラーにお住まいのお客様の座談会などを予定しております。全て予約制となっておりますので、お申し込みは担当者へご相談下さい。

住宅投資減税
住宅投資減税のイメージ(住宅生産団体連合会資料より)

前回は、住宅ローン減税について解説いたしましたが、今日は、ローンを使わない方も減税になるという制度です。

これは投資型減税と言われているもので、貯金などの現金で住宅を建築される方に対する所得税の減税です。具体的には次のような条件があります。

1)長期優良住宅を建築(取得)すること。

2)建築する建物を一般住宅の仕様で建築した場合の費用と長期優良住宅の仕様で建築した場合の費用の差額の10%を所得税額から控除する。金額的には次のようなイメージです。

 一般住宅    3,000万円

 長期優良住宅 3,600万円 → 差額600万円×10%=60万円の所得税額控除

 この所得税額控除は、一年間で控除しきれない場合は翌年に繰り越し可能。

結局、国としては、長期優良住宅の普及を促し、「作っては壊す住文化から良いものを作って長持ちさせる住文化への転換を促したいと考えている訳です。

エコワークスとしては、本年6月4日に施行される長期優良住宅新法で定義される住宅を標準化することを視野に入れて現在準備を進めております。

サスティナブルな社会実現のための住まいづくりは、私達の世代だけの問題ではなく、未来の世代への責任だと思います。

そんな思いで、エコワークスは進んでいきます。

どうぞ宜しくお願いします。

住宅ローン減税の概要(住宅生産団体連合会資料より)
住宅ローン減税の概要(住宅生産団体連合会資料より)

今日から連載で、これから家を建てられる方にお役に立つお金にまつわる耳より情報です。

初日は、「住宅ローン減税」です。

以前から住宅ローン減税という制度はありましたが、今年から大幅に拡充される予定という話題です。

なぜかというと、景気が深刻な状況なので景気刺激策の一環として民間住宅投資を促進して、景気浮揚につなげようという政策です。不況になった場合の国の常套手段でもあり、いずれ建てようと考えておられる方にとっては大きなメリットのある制度です。

非常に大雑把にご説明すると次の通りです。

仮定に基づいて試算すると、住宅ローンを3,000万円を35年返済、10年固定2.0%、毎月9.94万円・ボーナス払い無しの条件で借りて、今年に建築されてお引越しされた場合、所得税+住民税が、10年間にわたり累計で約260万円分減税されることになります。

これは一般の住宅を建築した場合ですが、長期優良住宅を建築される場合は、減税額が、約260万円→約310万円と2割も増えます。金額にして約50万円です。エコワークスでは、このメリットをお客様が享受出来るように、対応の予定ですのでご期待ください。

これは国の方針である「質の良いものをつくって資産性を高めると同時に長く使って資源の無駄遣いを無くす」という方針に合致した”長期優良住宅”には、約60万円(※)応援しましょう、という風に考えて頂ければ幸いです。(※金額は条件により異なります。長期優良住宅新法は、今年6月4日施行予定で現在省令作成中です。詳細は決定次第皆様にもブログでお知らせいたします。)

さらに、長期優良住宅先導的モデル事業の住宅においては、別途200万円の補助金が交付されます。平成21年度のモデル事業の詳細は未発表ですがこれも決まり次第ブログでお知らせをいたします。

ここから先はローン減税の注意点です。

よく報道では、最大600万円と喧伝されていますが、これは6000万円以上借りられる場合のことですので平均的な話ではありませんのでご注意下さい。

また、減税は所得税と住民税から引かれますので、減税額以上に税金を支払っておられる場合に最大のメリットを得られます。まずはご自身の税額をお確かめになられることも大事なポイントですね。

少し細かくご説明しますと、年末時点のローン残高の1.0%(一般住宅)、1.2%(長期優良住宅)が減税されます。初年度だけは確定申告が必要となりますが、2年目からは年末調整でOKです。この手続きについては、弊社のハウジングアドバイザーがお客様には都度アドバイスをいたしておりますのでどうぞご安心ください。

具体的には、お客様の建築に関わる条件により色々なケースがありますので、まずは弊社のハウジングアドバイザーにご相談いただければ、お客様お一人お一人のケースにおいて適切にアドバイスをいたします。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

※上記は予定を概説したものです。最終的には平成21年度の税制改正に関わる法令により施行されます。国会で審議中の税制改正案はこちら。

昨日から合志市にて完成見学会を開催中です。

建物概要はこちら。

場所はこちら。

昨日、今日と合わせて85組のお客様にご来場いただき、お陰さまで大盛況の状況です。お寒い中のご来場誠に有難うございました。特に今回は福岡県からのご来場が4組あり、本当に遠方からご足労を頂き誠に有難うございました。心から感謝を申し上げます。

見学会は、明日の月曜を含めて今度の24土25日まで毎日開催しておりますので、どうぞご来場ください。

お子様連れのご家族がゆっくりとじっくりとご見学いただくために、今回からキッズコーナーをテント内に設置しましたので、子供さん達が建物内で走り回ったりするのを心配することなく親御さんは落ちついてご見学いただけます。どうぞ、お子様連れで安心してご来場いただければ幸いです。

さて、今回の建物は、実は、社員の岡本の自宅になります。

実は、新産グループで今年は社員の建築が5軒位あり、単年としては過去最高です。といいますのも、不況対策で、政府が大幅な税制優遇措置を発動予定で、また消費税アップが数年後に検討されていることから、この1~2年はいずれ新築を予定されている方にとっては絶好の機会だからです。

減税についての詳しい内容については、次のブログでご紹介いたします。参考にして頂ければ幸いです。

床下環境測定
床下環境測定前の私

昨日の早朝、OMで無い建物の冬の床下環境測定の目的で2軒のお客様宅を訪問しました。

写真は、床下をほふく前進する為の作業着姿の私です。

朝から小雪がちらつき、外気は3度です。下着にはユニクロのヒートテックを着込み、その上に仕事着を着て、その上につなぎの作業着を着ています。

まずは、一軒目の戸島のU様邸。7時という早朝にも関わらずU様にはニコニコ笑顔でお迎えいただき、ご協力に感謝です。

次に訪れたのは、花立のI様邸。奥様が「おはようございま~す。」と元気にお出迎えを頂き、その後、ご両親やご主人や子供達が起きてきて、私が床を這いずり回っているころに「お母さん、誰かお客さん?」と子供さんが聞いていたので、思わず床下から「お邪魔してます」と挨拶しそうになりました。

それぞれ30分ずつ位床下を這いずり回ってあちこち測定したのですが、分かりやすようにキッチン周りの温熱環境を比較すると次の通りです。なお、2軒とも、壁の断熱材はセルロースファイバ120mmで、OMは未設置です。

外気温 3.0度

キッチン周辺の温熱環境                     
                <床断熱> <基礎断熱>             
床下基礎土間の表面温度 11.7度   18.6度
床下気温           11.4度   16.4度
床裏の表面温度       12.6度   18.4度
床材の表面温度       14.0度   16.2度
室内気温           12.0度   11.5度
壁の表面温度        16.9度   17.4度

いずれも特徴的なのは、高断熱仕様になっていることから、日中の室温の余熱が床材や壁材の表面に蓄熱されており、朝方になって室内気温は自然換気により冷えこんでも床壁材の表面温度はさほど冷え込んでいないということです。

もう一つ、注目すべきデータですが、基礎断熱の場合の床下の環境は、16~18度です。これは地熱のお陰で、床下にいても全く寒くありません。床下が寒くないので、床材も冷えにくく床材の表面温度も16.2度もありました。

測定データについては、春に開催される自立循環型住宅研究会で発表予定です。快適な住まいの温熱環境作りのためには、理論だけでなく、現場での測定による考察が大事と考え、引き続き、さらに実地検証を深めたいと考えています。

一昨日、実に驚くニュースがありました。

これまで皆様にもご紹介していたNEDO(注1)の省エネ住宅補助金が平成21年度から中止されるとの発表がありました。

NEDOは経済産業省の管轄の公益法人で、日本が国策として技術開発を先導すべき分野に対して補助事業を行うなどして、民間企業の技術開発を公の立場からリードしています。

これまで、住宅の省エネという分野において、NEDOは、「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」により、高気密高断熱+高効率設備+太陽光発電やOMソーラー等の複合的な省エネルギー技術を取り入れた住宅に対して、その費用の一部を補助する事業を行っており、エコワークスにおいても、年に5~8棟のお客様が採用をされていました。

同補助事業はもともとは5年計画でスタートしており、平成21年度までは確定的に実施するとのアナウンスがされており、平成21年度予算の概算要求でも内示を受けており、弊社でも継続実施を前提にお客様との打合せを進めておりました。

そんな状況の中で、急な中止の報を受け、納得できないものですから、NEDO及び所轄官庁の経済産業省に電話してみたところ、次の通りでした。

1)NEDOの担当者様コメント

「年末までは予算確保との内示を受けていたんですが、年明けになって、急に国の方針が変わったみたいで、我々も困惑しています。・・・」

2)経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー対策課の担当者様コメント

「太陽光発電を中心とした補助金の再開や、ローン減税が”長期優良住宅”及び”省エネ住宅”については一般の住宅より拡充される予定なのでNEDOのについては予算が無くなりました。すみませんが政策についてのご理解とご協力をお願いします。・・・」

一見、合理的な理由に聞こえますが、地球温暖化対策のことを考えるとおかしな話です。

確かに、太陽光発電については、今年から1kw=7万円の補助金が交付されます。また一定の省エネ基準(詳細未定)を満たす住宅についてはローン減税がさらに拡充されます。

ただし、地球温暖化対策のために、本来、住宅が目指すべき目標水準は、消費エネルギー1/3位の住宅であるべきで、太陽光発電だけでも不十分ですし、一定の省エネ基準(詳細未定)を満たしただけでも不十分です。

日本政府は、2050年に60~80%の二酸化炭素排出削減を目標とすることを発表しています。この目標値を提唱したおおもとの根拠は国立環境研究所によってまとめられたものですが、同研究所の西岡先生は、先日のNHKのテレビでも、住宅の消費エネルギーは1/3レベルまで低減したものに全て建て替わらないといけない、と説明しています。

省エネが不十分な住宅が、一旦建築されてしまうと、次の建替えまで、およそ50~100年は二酸化炭素を余計に排出し続けます。

ちなみに、エコワークスが提案するNEDOの補助事業に対応する住宅では、およそ住宅の消費エネルギーを1/3(※冷暖房、給湯、照明の消費エネルギー1/3にするという自社試算です。)にまで低減するというハイスペックなものでした。要は、NEDOが補助事業で誘導するレベルの住宅に、全住宅が建て替わる位のことが必要なわけです。

すなわち、今から新築される住宅は、本来であれば、大幅に省エネ基準を引き上げなければならないのですが、行政の対策は大変遅く、この4月にようやく改正省エネ法が施行され、次世代省エネ基準が誘導政策として始まるに過ぎません。これも義務化は一部の業者であり、住宅業界全体に網はかかっていません。本来であれば、一刻も早く、次世代省エネ基準を法律で義務化し、さらに数年後には次の基準を定めて移行しなければならない状況であることは、ドイツなどの環境先進国の住宅の省エネ基準の改定状況をみれば明白です。

ハードルの高いNEDOの補助事業に積極的に取り組み、先導的なレベルである省エネ住宅の普及に、社会的意義を感じて尽力してきたエコワークスとしても残念でなりません。

皆さんはどう思われるでしょうか?

エコワークスは、めげずに省エネ住宅への取り組みを益々加速させることで社会的使命を全うしたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

注1)NEDO=独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

不覚にも風邪をひいてしまい・・・仕事は普通にしておりましたが、ブログが滞ってしまいました。

常日頃社員には、「自己管理で風邪は予防出来る。プロとして、体調管理、うがい、手洗いの励行をしましょう!」と言い聞かせているので、ばつが悪い数日でした。

反省しきりです!

さて、年末の「ようこそ低炭素社会へ」の姉妹番組が1/2に放映され、当日見れなかったものですからビデオで録画したものを一昨日視聴しました。概要は次の通りです。

 ☆2009/1/2 夜7:10~9:00、NHKBS1
  環境学者レスター・ブラウン 藤原紀香が聞く“低炭素社会への道
  http://www.nhk.or.jp/bs/teigen/

 ★再放送
  BS1 1月17日 午後1:10~3:00 → 是非お勧めします!

世界的な環境学者のレスター・ブラウン氏に藤原紀香さんが「低炭素社会のつくりかた」を聞く特番です。ブラウン氏は、2020年までにCO2排出量の80%削減は可能だと主張し、“エコ・エコノミー”への転換が急務と警鐘を鳴らしています。

番組で紹介された内容は、ブラウン氏の著書「プランB3.0」(2008年月8発売)にも著述してあります。
購入はこちら。
私も年末年始に読ませて頂き、今の会社の方向性に改めて確信をもって進みたいと意を強くしました。

レスターブラウン氏のインタビューで、一番印象に残った言葉は「いま金融問題が世界を危機的状況に追い込んでいるが、これは温暖化問題を解決するためには、千載一遇のチャンスです。すなわち低炭素社会への産業構造の転換へ大胆な投資を行い、経済の浮揚と温暖化問題の解決を両立できると思うからです」という主旨のコメントでした。

金融崩壊は、神様が教えてくれた合図だったのかも知れませんね。

アメリカのオバマ次期大統領は、最近の演説の中で「我々は、地球温暖化と金融崩壊という二つの重大な危機を乗り越えなければならない・・・」と、地球温暖化の問題を金融崩壊と同じレベルで考え、現代版ニューディール政策は、グリーンディール政策とも言われるほど、環境系の投資を中心にした政策が検討されています。

米国だけでなく、世界中で、低炭素社会への革命的転換が国策として進んでいます。

ご興味をお持ちいただきましたら、是非、再放送をご覧になられるか、ビデオの貸出しも行っております。遠慮なく、小生までご連絡下さい。

明けましておめでとうございます。

ブログ始めは5日と前回書きましたが、ちょっと書きたくなった事情がありパソコンに向かいました。

タイトルの”袖振り合うも多生の縁”は今NHKの朝ドラで竹内まりやが歌っている縁の糸という歌のイントロです。(今まで私は漢字を間違って覚えていましたが、この字が最適解のようです。)

さて、話は変わりますが・・・

過日年末の29日にNHKで「ようこそ低炭素社会へ!~SAVE THE FUTURE年末スペシャル~」という特番が藤原紀香さんの司会で放映されました。低炭素社会という言葉がようやく一般化してきて嬉しく思います。

ゲストとして4人の科学者がスタジオに招かれていて藤原紀香さんから質疑応答をされるのですが、4人の科学者の顔ぶれが充実していたので食い入るように番組を見てしまいました。

概要としては、次の通りです。

 ・日本は、2050年の二酸化炭素排出の70%削減をやれば出来る。

 ・家庭、産業、交通、エネルギー供給、色々な面での排出削減が必要。

 ・例えば、家庭での排出量は今の1/3に出来る。要素技術としては、LED照明、エコガラス、断熱強化、太陽光発電、etcが全ての住宅で一般化する必要がある。(私的には太陽熱利用も言って欲しいのですが、太陽光発電の方が普及が容易でメジャーなのでいたしかたありません。しかしながら、太陽光発電の普及とともにその類似技術である太陽熱利用についても認知と普及が拡がると思っています。ちなみに、エコワークスが提案するNEDO対応仕様の家は、上記の技術を既に採用していて排出量1/3を実現しています!)

 ・さらには、全ての消費財にカーボンフットプリントと言って、商品の生産にどれだけ二酸化炭素を排出したかを表示する制度がスタートし、カーボンフットプリントが消費者が商品を購入する際の判断の一つの情報になる。

 ・そして、二酸化炭素の排出に課税する環境税の導入が必要不可欠である。

実は、4人の科学者とは次の通り、なんと、4人とも”袖振り合う多生の縁”があった方々でした。

1、西岡秀三(国立環境研究所)
私が西岡先生の名前を知ったのは、IPCCに参画した日本人科学者15人による「科学者からの国民に向けての緊急メッセージ」と題する原稿をみた時で、2年前に遡って2007年2月のことです。低炭素社会という言葉を知ったのもこの時で、人生観が大きく転換した出来事でした。

その時の様子は、是非、2007.2.10~13のブログをご覧頂ければ幸いです。
 2007年2月10日
 2007年2月11日
 2007年2月12日
 2007年2月13日

2、江守正多(国立環境研究所)
江守先生は、2007年11月の熊本日日新聞社主催の講演会でご縁を頂きました。私が出席できなかったものですから、家内に聞きに行ってもらったのですが、なんと家内は会場で販売していた先生の書籍を購入し、先生にサインをもらった所、「サインを頼まれたのは生まれて初めてだな~!」という逸話があります。江守先生にとってもちょっと記念すべき講演会だったと思います。

3、飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
飯田先生は言わずと知れた、自然エネルギー利用研究の第一人者です。これまでOMソーラーの総会での記念講演会新聞紙上などでお話を聞いたり読んだりしています。

4、植田和弘(京都大学教授)
植田先生は、昨年12月8日、ご来熊された際の講演会を聴講いたしました。大学の大先輩でいらっしゃるので厚かましくも講演会後に名刺交換をさせて頂きました。「エコワークスってどんな仕事してるの?」と聞かれましたので、「エコ住宅専門の会社です。」と答えたところ、「頑張って下さいね」と激励をいただきました。空港へ向かうタクシーに乗られる直前の一瞬の時間だったのですが、嬉しい出来事でした。

というわけで、「袖擦れ合うも他生の縁」と言いますが、4人皆さんがご縁があったので、少々興奮気味に嬉しくなって、正月早々にパソコンに向かってしまったという訳で、このタイトルとなった訳です。

今年一年、低炭素社会化が加速的に進むことを祈りつつ、合わせて皆様のご健勝を祈りつつ、元旦のブログといたします。

新年早々にお立ち寄り頂きまして誠に有り難うございました。

ブログがつなぐ”袖振り合うご縁”に感謝!