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高知県梼原町のLCCM住宅実験棟

かなり遡って書きますが、10月初旬に高知県梼原町のLCCM住宅モデルハウスをJBNとして視察をさせていただきました。(JBN工務店サポートセンター環境委員会副委員長として本企画を立案させて頂いたのですが、関係各位の多大なるご協力のもと実現いたしました。心より感謝申し上げたいと思います。)

こちらが国内第一号のLCCM住宅実験棟で、昨日のブログでご紹介したつくばは第二号棟となります。

高知県梼原町は木材の生産地で、産直型の木造住宅としてLCCMを目指し、実証実験棟として今年春頃に完成しました。

特筆すべきは、木材の乾燥工程における省CO2化への取組みです。

一般に木材は乾燥させて製品として使用されるのですが、その乾燥工程には重油が用いられ、一棟に使用される木材の乾燥にはおよそ4トンもの大量のCO2が排出されます。

この大量のCO2排出を大幅に低減させるために、木屑ボイラー乾燥が導入されています。

木屑が燃料となるボイラーは、木が生長する時に吸収したCO2が燃焼時に大気中に放出されるだけなので、二酸化炭素を出さない(ほぼ)カーボンフリーとみなされます。

今後の日本の木材乾燥は、木屑ボイラー乾燥が相当の勢いで普及する時代が目前に来ていると予見しています。

さらに検証を深めてみます。

さきほど「・・・(ほぼ)カーボンフリーとみなされます。」と書きましたが、木屑燃焼時には一酸化二窒素が排出され、一酸化二窒素は二酸化炭素の数百倍もの温暖化係数をもった温暖化効果ガスであるがゆえに、完全なカーボンフリーではありません。

というわけで、最も二酸化炭素を排出しない理想の木材乾燥は「天然乾燥」です。

LCCM実現の要素として、木屑乾燥や天然乾燥が、重油乾燥に対して大きな優位性をもって公的に評価される時代が来ます。

そして、認証制度や補助制度によって普及が推進されます。

新産グループは10年以上も前から、温故知新で天然乾燥に愚直に取り組んで参りました。

その着眼の根源は「損得より先に善悪を考えよう」という創業者の経営哲学がありました。

業界の非常識に挑戦した天然乾燥木材供給システムが未来社会に対して大きな価値を持ち、木造住宅の新時代を切り拓くことに新たな使命感を燃やしています。

事業の社会的な価値を少しずつ大きな価値へと育て、未来につなぐことが私たちの使命です。

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ご説明いただく慶応大学の伊香賀先生(左上端の方/LCCM住宅研究開発委員会LCCO2部会長)

伊香賀先生にも多くのことを教えていただき有り難うございました。(遠路はるばるご多用の合間をぬってお越しいただきました。心より感謝申し上げます。)