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これから建築を予定されているお客様へ

3/15,3/29と「大震災による工期遅延及び代替品施工について」の建築中のお客様への文書を報告いたしました。

これから建築を予定されているお客様におかれてもご心配をされているかと存じます。

現在、エコワークスでは、納期の見通しがたたない一部の設備もしくは資材の代替品への切替により多少の工期遅延はあるものの工事としては順次進んでおります。

しかしながら、住宅関連資材工場が多く所在する首都圏の計画停電は予想以上に長期化し、資材全般の納期が遅れていることから、これから建築を予定されるお客様については、通常工期より一ヶ月多目の工期を頂けるようご相談しております。

事情ご賢察の上、ご理解とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

3/29、建築中の一部のお客様へ次のお手紙につき順次ご説明を始めております。

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 この度の大震災の被害にあわれた皆様に重ね重ね心よりお見舞いを申し上げます。
 
 さて、地震と津波による被災はもとより原発の三つの問題が重なり、さらには首都圏の計画停電により多くの建材メーカー及び設備メーカーの工場が操業停止もしくは操業率の低下という状態になっており、戦後かってない困難な経済情勢を迎えています。

 住宅業界におきましても、下記のような建材や設備のメーカーにおきまして、納品未定もしくは受注停止という異常事態が発生しております。お客様には大変なご心配とご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんが、現状についてご報告とご相談を申し上げます。

①断熱材

②ユニットバス、洗面、トイレ、水洗金具

③キッチン

<詳細は特定のメーカーの情報を含むためにここでは割愛します>

 すでにお客様それぞれにご相談中でございますが、代替品による施工もしくは工期遅延のご相談を申し上げざるを得ない状況となっております。また補助金対象物件は見学会開催も必須となりますので、工期と引渡し日程について担当者と十分にお打合せいただきますよう合わせてお願い申し上げます。

 弊社としても出来る限り当初の予定通りに工事が進みますよう最大の努力をいたしますが、天災がゆえにやむを得ない面もございますので、皆様のご理解とご協力を賜りますよう伏してお願い申し上げます。

佐川急便さんが被災地への配送受付を再開したようです。

福島県を除く東北各県の佐川急便の営業所止めであれば全国から遅れるようになりました。

本日から配送受付開始との発表で早速HPにもその旨がアナウンスされています。

迂回路経由なので一週間以上かかるそうですが、それでも送れるということは被災地の方には本当に有り難いことだと思います。

詳しくは、こちら。

業界最大手の日本郵便もヤマト運輸も未だ配送受付は再開していませんので、佐川急便においては、ものすごい現場の努力があったのだろうと推察いたします。

もし被災地にご友人がおられたらお見舞いの物資など送られてみてはいかがでしょうか?

配送には一週間かかりますので、その頃でも不足しそうなものを予めお聞きしてから送った方が良いかも知れません。

弊社も現地の友人と打合せ中です。

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エコワークスから発送した救援物資(ヤマト運輸配送所にて)

なんと、チルチンびと地域主義工務店の仲間の広島の有志工務店さんが自社トラック便で現地まで救援物資を運んで頂けるとのことで、朝から社員と手分けして急きょ救援物資をかき集めました。

ホームセンターMrMaxに行くと、カップめんも水も電池も何もかも売り切れ。

次のホームセンターサンコーに行くと、そこそこ在庫があり、必要と連絡を受けている物資を購入しました。

 1)ブルーシート10m×10m、60枚
 2)ロープ1,000m×5本
 3)カップラーメン12食×5箱
 4)水1.5L×15本
 5)ガソリン携行缶(小)
 6)電池(単3×252個、単2×76個)

カセットコンロやガスボンベは一切在庫が無く入手不可でした。

本当は灯油やガソリンが必要との事ですが宅急便では送ることが出来ないので断念です。

これらの物資は明日中に広島に到着し、そこからトラックで福島県、宮城県、岩手県の仲間の工務店さんに運ばれます。

僅かな量ではありますが何らかのお役に立てば幸いです。

それにしても現地では想像を絶する状態です。

昼過ぎに盛岡市の友人とやっと電話連絡が取れました。

「ようやく電話がつながったが、その他の生活インフラが全て止まっている。断水で水が無いので川に水を汲みに行きその水を飲んでいる。お店も開いておらず食料品が底を突き、農家からお米を分けてもらって炊飯して塩をかけて食べている。ガソリンが無いので車は動かせず、自転車でお客様宅を回っている。・・・ただこの地域は比較的ましな方でもっと酷い被災地があるんです・・・」

とのことで、お聞きしただけで本当に大変な状況であると心が痛みます。

一日も早く、物流が再開され、救援物資が行き渡ることを祈るばかりです。

3/15、建築中のお客様へ次のようなお手紙を発信いたしました。
大震災は全国の住宅業界も直撃しています。
また後日詳報いたします。m(__)m

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 この度の東日本を襲った大地震の状況が次第に明らかになり、あまりの甚大な被害に
胸が痛みます。お客様の中にも、被災地ご出身の方、ご親戚やお知り合いが被災された方、
お仕事が関係されている方などいらっしゃるかと存じます。
 心よりお見舞いを申し上げますとともに、ご関係の方がただただご無事であることを
お祈り申し上げます。

 さて表題の件ですが、すでにニュースなどでご存じのとおり、被災地や関東の工場が
操業を中止するなどあらゆる業界全体に大きな影響が出ております。
また運輸業者が被災対応緊急配送で手一杯となり、関東・東北からのトラック輸送が
ほぼストップしています。

 それらの影響により、すでに一部の資材について入荷がまったく見通しが経たない
ものもあり、代替品による施工もしくは工期遅延のご相談を申し上げざるを得ない状況
となっております。

 弊社としても出来る限り当初の予定通りに工事が進みますよう最大の努力をいたしますが、
天災がゆえにやむを得ない面もございますので、皆様のご理解とご協力を賜りますよう伏して
お願い申し上げます。

 詳しくは追って個別にご相談申し上げますが、ご不明の点がございましたら担当者または
小生にお問い合わせいただければ幸いです。

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熊本のセブンイレブンでも欠品がち

平成23年3月11日に発生した東北・関東大震災。

被害の甚大さは想像を絶するもので、筆舌に尽くしがたい凄惨な様相を呈しています。

弊社が近県であれば社用トラックを全て借り出し必要な物資を運搬していきたい気持ちです。

私どもは福岡・熊本に所在していますが、写真のように地元のコンビニでも欠品がちのようです。

被災地のコンビニでは棚に何も並んでいないようですので、お店から半分くらいの食料品を持っていって差し上げたい気持ちです。

チルチンびと地域主義工務店の会のメンバーが東北地方に何社もいらっしゃってご縁が深い仲間がいます。

いまグループメールが飛び交っていまして、被災地の状況がダイレクトに伝わってきます。

いま不足しているものは、地域によっても異なりますが、主に、飲料水、食料品、ガソリン、灯油、毛布、電池などのようです。

しかしながら、日本郵便もヤマト運輸も配送受付を停止していて送る術がありません。

グループメールによれば、ガソリンスタンドの殆どが空っぽで、車に残ったガソリンが無くなり次第、移動の手段が無くなるという状態のようです。

近隣から乗り入れてガス欠になると帰れなくなる可能性があるとのことでした。

まずは私たちが直ぐに出来ることは、義援金を送ることでは無いでしょうか?

私も微力ながら、昨日は博多駅にて、また今日は日本赤十字社のサイトにて寄付をさせていただきました。

日本赤十字社の義援金受付のサイトを紹介します。

方法は①郵便局・郵貯銀行と、②クレジットカード・コンビニ・pay-easyの二つです。

窓口①  郵便局・ゆうちょ銀行
口座記号番号   00140-8-507
口座加入者名   日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間     平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※通信欄にお名前、ご住所、お電話番号を記載

窓口② クレジットカード・コンビニ・Pay-easy
詳しくは⇒ https://www.0553.jp/jrc/payment
※「寄付目的」の選択項目で、救援金名「東北関東大震災義援金」を指定
※寄付金額は、2,000円以上から

問い合わせは、日本赤十字社
Tel: 03-3437-7081  E-mail: info@jrc.or.jp

新聞報道でご存知の方もいらっしゃると思いますが、トステムだけでなく全ての大手サッシメーカーの防火戸が必要とされる性能を満たしていないことが判明しました。(防火地域や準防火地域など都市部の住宅密集地等の一部において必要とされる防火性能が満たないということで一般の住宅地では関係はありません)

消費者感覚からするとあり得ない話ですが、現実の話です・・・

エコワークスのサッシはほぼ全てトステムですので問題となる邸名は既に判明していて順次メーカーにて対応中ではありますが、それにしても他のメーカーでも同じだったとは開いた口がふさがりません・・・

他にも類似の問題は内在していないのかどうか?

今回の事例を他山の石とし、私たちの仕事の足元を見つめなおさなければなりません。

ネットニュースを引用して紹介します↓↓↓

<被害3万棟超、複合防火戸の主要製品すべて違反>

アルミ樹脂複合サッシの防火戸仕様で大臣認定違反が相次ぎ見つかった問題で国土交通省は3月9日、YKK AP、新日軽、不二サッシが販売していた製品も規定性能に達していなかったと発表した。既に違反が確認されていた三協立山アルミとトステムを加えて、複合サッシの主要メーカー品すべてが認定違反だったことが確認された。この問題で建築基準法違反となる建物は合計3万棟を超える。
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エコハウスEXPO専門技術セミナーで講演中の小生

エコハウスEXPOは三日間に渡り展示されているのですが、別会場で専門技術セミナーが随時開催されました。

その中で「エコハウスの技術動向最前線」というタイトルのセミナーにて、講演をさせていただく機会を頂戴しました。

先月のブログでも報告しておりますが、詳しくはこちらです。

およそ70名の聴講者を前に、エコワークスと新産グループの連携した取り組み「天然乾燥木材による循環型社会形成LCCMプロジェクト」についてお話させていただきました。

写真の左下の背中がみえる方は恐れ多くも慶応大学の伊香賀先生です。

LCCM住宅研究の第一人者でいらっしゃる先生の前で大変に恐縮しましたが、先生からご指導いただいたことに基づいてしっかりと発表させていただきました。

これからも三方良しの「世間良し」の視点を出来る限り掘り下げて、仕事に取り組んで参りたいと念じています。

そのことがエコワークスの存在価値だと思うのです。

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エコハウスEXPO会場にて

先週は東京ビッグサイトで開催されたエコハウスEXPOの視察に社員数名とともに行って参りました。

太陽電池展、水素・燃料電池展、二次電池展、スマートグリッド展なども同時開催されており総来場数はなんと9万人超だったとのことです。

写真のように受付も黒山の人だかりでした。

最も会場面積が多かったのは太陽電池展ですが、私が注目したのはお隣りで開催されていたスマートグリッド展です。

スマートグリッドの家庭版がスマートハウスとなります。

スマートハウスは、太陽後発電、蓄電池、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)等の機器が連携してより一層の省エネを実現する住宅のことですが、恥ずかしながらこれまでその内容について理解不足があり勉強しておりませんでした。

実は、太陽光発電の余剰電力を蓄電して夜に使うと勘違いしていたのです。

太陽光発電による余剰電力は蓄電するより売電する方が経済的にメリットがあるので、わざわざ蓄電するなんてナンセンスで普及には時間がかかるだろうと思っていたわけです。

皆さんはどのように認識していらっしゃいましたか?

今回の展示会のセミナーで学んだのですがスマートハウスのメリットは次の通りです。

なんと、それぞれにメリットが創出される新技術なのです。

 1)住まい手のメリット・・・安い深夜電力を蓄電池に蓄電して日中に使用し、日中の売電をさらに増加させ、経済的メリットを高める。

 2)電力会社のメリット・・・深夜電力と昼間電力の電力需要の昼夜平準化を促進し、ピーク時に合わせた膨大な設備投資を削減出来る。

 3)電機メーカーのメリット・・・家庭内の機器がHEMSでコントロールされることにより新たな需要が創造される。また国際競争力のある産業分野として国としても積極的に産業育成の方針。

 4)国(環境)のメリット・・・二酸化炭素排出係数の大きい昼の火力発電所の稼働率を低減でき、単純に電力需要が減った分以上に二酸化炭素の削減が出来る。このことが今回の新しい学びでした。原子力や水力は一日中を通して一定量の発電を行っており、昼間電力の大部分は火力発電によるものだということです。電力需要の夜間と昼間の平準化は、地球温暖化対策にもつながるというわけです。詳しくは、こちら。

今は大手電機メーカーがスマートハウスのプラットホーム開発競争を繰り広げ実証実験があちこちで行われています。

エコワークスとしてもメーカーの開発状況を見極めた上で、いずれ取り組みを開始したく考えております。

先週、衝撃的な研究成果が東京大学などの研究機関から発表されました。

概要を引用します。

「地球環境予測では、将来の二酸化炭素などの濃度シナリオを用いた実験を行い、それを実現させるために要求される化石燃料起源の二酸化炭素排出量を求めたところ、温度上昇を2℃以下に抑えることを意識したシナリオの場合、今世紀後半には化石燃料起源の二酸化炭素排出量をゼロ以下(人為的回収)にしなければならないことが分かりました。」

詳しくは、こちら。

従来は2050年の二酸化炭素排出量の削減目標は80%減という水準が一般的な知見でしたが、本研究では、2040年代には排出量をゼロにし、2050年以降の後半は二酸化炭素を人為的に回収して、排出量をマイナス化しなければならないというもので、従来の一般的な認識をはるかに超えています。

研究はIPCC第5次報告書に反映されるようですが、今後の研究成果の評価が注目される所です。

新聞紙面での取り扱いは小さなものでしたが極めて大きな社会的インパクトを持つ可能性がありますよね。

今日からエコハウスEXPOに参加しています。

また最新情報を報告したいと思います。