

一般の太陽光発電は可視光により発電しますが、赤外線でも発電するタイプが開発されたそうです。
技術革新には際限が無いことを実感します。^_^
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83355580Y5A210C1000000/

主要先進国は三月末までに提出してしまいます。
一方、日本は六月提出見込みとのこと。
宿題とは2030年までの二酸化炭素排出量の削減目標です。
東日本震災前の日本は2030年頃には全電力に占める原発比率を新増設により約5割に高めて二酸化炭素排出削減の切り札にすることとしていました。
もちろん、そんなことはもう出来ませんね。
報道では、2030年の再エネ比率を20%、原発比率は15〜25%を前提にする見通しとのこと。
ということは、東日本大震災以前に議論されていた計画以上に実質的に真水で削減しなければならないと思われ、過去の延長線上にない超省エネ社会に向かうこととなりますね。
先週視察したドイツは2030年までに55%削減、2050年には95%削減という高い目標を掲げています。
ドイツの隣国デンマークは2050年に100%削減で、社会全体としてカーボンニュートラルを実現する計画です。
日本は2050年の80%削減を掲げるもののそのロードマップは殆ど具体化されておらず掛け声に終わっているに過ぎません。
国際社会の一員として責任を果たすことが、日本の未来の子どもたちへの現世代の宿題だと思います。
関心と議論が広がると良いです。^_^
報道はこちら。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO83532900T20C15A2NN1000/

一見無関係に思えますね。
ところが、住宅の高断熱化によってお風呂での給湯量を減らすことが出来ると推測されます。
というのも、室温が暖かいと、次のようなことが可能となります。
①シャワーでもOK
②半身浴でもOK(湯量が減る)
③湯温を下げてもOK (42℃より下げてOK)
さらに、高温のお湯に浸かると風呂上がりに急激に血圧が低下して貧血で意識を失って転倒してしまうような事故が発生しやすくなるのですが、それも防げますね!
そんなことを考えて、環境省のうちエコ診断制度事務局に提言のメールを送ったところ天野さんから下記の情報をいただきました。
北海道からの新しい動きです!

興味のある方への情報提供です。
地球温暖化対策に消極的だったアメリカが積極姿勢に転換した背景を紹介しています。
もともと積極的な欧州に加えてアメリカが転換し、ますます日本が取り残され兼ねない状況です。
出来ることから努めていきます。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-02-22&ch=11&eid=10637

健康省エネ住宅を推進する国民会議の福岡協議会主催のセミナー開催中です。
弊社のお客様も参加いただき有難く存じます。^_^
住宅内での冬季の低室温が健康リスクにつながることについての知見が広がっています。



6日目、最終日です。
フランクフルトにあるドイツ最大の住宅展示場(60棟展示)を視察しました。
ドイツの住宅市場は新築からリフォームに移っていて新築は住宅市場の1/4に過ぎず、最大の住宅メーカーでも年間1,000棟足らずとのことで住宅供給の主役は地域工務店ということでした。
市場規模が縮小すれば規模の生産性が効かなくなるのは自明ですね。
展示場では、駆け足で見て回りましたが、色々と気づきがありました。
ドイツの気温は東北地方くらいで一概に日本と比較は出来ませんが、市場の成熟度は日本の先を行っていて日本の未来を予測するのにとても参考になりました。
ということで、拙いレポートはこれでお終いです。
お付き合いいただき有難うございました。
学びを未来のために必ず活かします!
今から離陸します。^_^

5日目
ドイツの省エネ建築について村上さんのレクチャーでした。
ポイントは次の通りです。
①年間15〜20万戸の新築住宅は2021年からゼロエネルギー義務化(日本より10年早い)。同時に躯体性能はニアリーパッシブ=Q値1.0より高性能。
②省エネリフォームはこれから2050年までの35年間で年間60〜100万戸を実施しストック4,000万戸の3/4の3,000万戸を改修。
③今年5月から住宅エネルギー性能表示(エネルギーパス)の広告時表示義務化。因みにフランスは既に義務化済み。
✳︎写真はパワポの表紙のみ。m(_ _)m



4日目
午前はドイツ最大級のパッシブリフォーム事例として、16階建てのマンションを視察しました。(一枚目の写真)
午後は持続可能な都市計画として世界的に有名なヴォーバン住宅地です。
氷点下の気温のなか一日中歩いて回りましたが、路面電車が縦横に敷かれていて脱車社会の見本となるような街でした。(二枚目の写真)
三枚目の写真は地域暖房のコジェネレーション施設ですが、道路に埋設された温水パイプラインによって、なんと3万人の暖房と給湯を賄っていて地域全体としてのエネルギー効率を極大化しているとのことでした。
他にも沢山の学びがありましたがFBでは書ききれないくらいありますので、興味のある方は村上敦さんの著書をお読みください!^_^
kwh=¥
キロワットアワー・イズ・マネー
〜エネルギー価値の創造で人口減少を生き抜く〜
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4861310415/



3日目その三
住宅関連ショールームを視察しました。
キッチンや内装の展示もありますが、半数くらいの展示物が省エネ改修の模型です。
写真のように既存壁に断熱材を付加し30〜40cmの壁厚という工法ばかりです。
ドイツでは国の政策として、新築ではなく省エネリフォームを推進していてストック4,000万戸のうち毎年およそ50万戸か省エネリフォームされています。(日本の数十倍)
年間の住宅建築市場22兆円のうち新築が約6兆円、リフォームが16兆円(一般リフォーム約11兆円+省エネリフォーム約5兆円)という構成です。
この施策のメリットは次の5つです。
①省エネリフォームにより家庭の年間光熱費が削減され20年前後で回収でき、居住者の生活の質を向上。
②国として対外的なエネルギーコストが削減され国富の流出を削減。
③温暖化対策として年間500万トンの削減効果。
④過剰に新築しないことで空き家の増加を防ぎ住宅の資産価値を守る。
⑤リフォーム産業は地域産業であり、地域経済の活性化や雇用維持につながる。
日本ではドイツほどエネルギーコスト(特に暖房)を掛けるライフスタイルでは無いので、元を取るにはもっと長い年数が必要となりますが、次の理由により、省エネリフォーム特に断熱リフォームの必要性が高まると言われています。
①ヒートショックによる死亡リスクの減少
②ヒートショックによる重度障害に至った場合の家族の介護負担の軽減と医療費削減
日本においても昨年より国交省の事業で関連する実証事業が進んでいますが、未来のために社会のトレンドになることを願います。

3日目その二
ドイツで主流となっている超高断熱省エネ住宅を視察しました。
ドイツを始めEUでは2021年以降は新築時におけるゼロエネルギー化が義務化されます。
同時に、段階的に断熱性能の義務化基準の引き上げがなされ、ドイツでは2021年にはニアリーパッシブレベルの暖房負荷およそ10〜15kwh/年m2以下が義務化されます。
日本においては東北地方でQ値1.0を切る水準が義務化されることに等しく、日本と比較して著しく高い性能値であることが分かります。
この高断熱化はとりわけ冬季における快適性につながっています。
お聞きすると住宅内の最低室温基準は19℃とのこと。
例えば賃貸住宅で暖房により19℃を保てないと改修義務が大家さんにあるそうです。
日本では住宅内での最低室温のガイドラインすらありません。
これから議論が増えてくると良いですね。^_^


3日目その一です。
ドイツ在住の森林コンサルタント池田さんによるシュバルツバルト(黒い森)でのフィールド研修と座学がありました。
ドイツの木材自給率はなんと100%超(日本は25%)で主要産業として発展しています。
ドイツの林業には持続可能な林業経営の概念が深く浸透していて、長期にわたり計画的かつ合理的に林業経営が行われています。
ここから先は少しPR。m(_ _)m
私どもの先代が構築した木材のサプライチェーン(中間流通中抜きの産直流通システム)はドイツの合理性を踏襲しておりそのことに改めて感謝する次第です。
その根底には、お客様に喜んでいただくためには業界の常識の破壊も厭わないという精神が流れています。
エコワークスも環境分野でイノベーションに挑戦し続けたいと思います。


日本と電話やメールで毎日仕事をしているために時差ボケが治らず、早朝0200〜0300に目が覚めてしまいます。
というわけで、早朝からホテルの裏山を駆け上って来ました。
眼下にはフライブルク市街地、大聖堂を望みます。
二枚目の写真はパノラマ撮影です。
今日も元気に視察が続きます。
レポートは後ほど。^_^



二日目はフライブルク市街地、マイスター職業訓練校を視察し、NRW州エコセンターのコンサルタント永井さんとデンマーク在住ジャーナリストのニールセン北村さんによる現地最新事情のレクチャーを受けました。
永井さんにお会いするのは二回目となりますが、ドイツの住宅施策最新事情をご教示いただきました。
ニールセン北村さんは著書を通じて存じ上げていましたが初めてお目にかかりました。
ドイツの話は時々ご紹介しているので今日はデンマークの話題提供です。
興味を持ったポイントを抜粋します。
①デンマークは2050年までに社会全体として二酸化炭素排出量ゼロへ。
②中期計画としては2020年に電力の5割を風力(既に約4割が風力)!2030年には石炭火力発電廃止、新築時オイルボイラー禁止!2035年に既存住宅オイルボイラー禁止!→地域集中暖房やバイオマスボイラーや太陽熱ボイラーへ移行!
デンマークがドイツ以上に温暖化対策に積極的な理由を質問したところ次の通りでした。
①デンマーク全土の標高が低く海面上昇の影響を受けやすいこと。
②自治領としてグリーンランドを抱えており既に氷床融解という問題に直面していること。
ところ変われば価値観も変わりますね。
グローバルな視点で低炭素社会に向けての取り組みを進めたいと思います。^_^

ドイツ初日はフランクフルトからフライブルクへの移動です。
コーディネーターの村上敦さんと早めに合流しEU最新事情を個別にご教示いただきました。
もっとも興味を引いたのがドイツやスイスでの家庭の省エネ診断制度の実情です。
日本とは内容は異なりますが同じ目的での制度が10年以上前から動いているとのこと。
いま27年度に向けて、うちエコ診断のシステム改定要望をまとめていますので今日の学びを盛り込みたいと思います。^_^
写真は国際色豊かなフランクフルト国際空港です。

今から飛びます。
環境都市フライブルクは今回で二回目となりますが、一回目と違ってその後に随分と情報が増えたので質問したい事柄が山ほどあります。
未来を見据えるために村上敦さんをはじめ現地の方々から学んできます!
興味のある皆さんからのご質問があれば代わりに聞いてきますのでメッセージください。^_^

人生80年時代ですから10年単位で将来の計画を立てますね。
今時の住宅は建てたら100年は持ちますね。
しかしながら住宅の断熱等の躯体性能について国からは僅か5年先までの目標しか示されていません。さらにその5年先の目標は先進国では最低レベルという残念な水準です。
10年先、20年先の未来に国が何を目指すかによって経営も変わってくるのですが現状では5年先からは闇ですが、きっと変わると確信しています。
「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」ではいま未来を議論しています。
※先週1/20に発表された社会資本整備審議会からの答申の最後の頁「住宅・建築物の省エネルギー対策に関する工程表」を写真で紹介します。
※答申の全文はこちら。最後の頁が工程表。
http://www.mlit.go.jp/common/001067280.pdf
※健康・省エネ住宅を推進する国民会議はこちら。
https://www.facebook.com/kokuminkaigi
http://www.kokumin-kaigi.jp/