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国交省の平成28年度予算概算要求が公表されました。

住宅局の予算で最も高い伸びを示しているのが長期優良住宅化リフォーム推進事業で、3.2倍です。

住宅ストックの質の向上、適正な中古住宅流通、リフォーム市場の活性化が目的の同事業ですが、二年目の27年度も普及が著しく低迷していると聞いている中で、これだけの倍率で予算要求がなされるということは相当に本気度が高く、既築住宅の長期優良住宅認定の制度開始に向けての布石と読み取れますね。

詳しくはこちらの17p。
http://www.mlit.go.jp/common/001101352.pdf

長期優良住宅化リフォームの市場は黎明期にあり未だ未だブルーオーシャンと感じます。

このあたりのことを来週9/2の健康省エネ住宅を推進する国民会議の工務店サミットでお話しさせていただく予定です。

追記)経産省の概算要求ももうすぐですが、ZEH推進にどれだけ力を入れてくるか楽しみです。^_^
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風の強さは半端ではありませんでした。

直撃を受けた熊本では事務所の界隈でも樹木が倒れ、看板が飛んでいたり、自転車がことごとく倒れていました。

今後の進路の方々は強風、暴風にくれぐれもご注意ください。

被災が少ないことを心から祈ります。m(_ _)m
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18年前、京都議定書を決議したCOP3の時以上に重要な会議となります。

2030年までの世界各国の温暖化ガス排出削減目標に関して、一部の国だけでなく世界の全ての国が参加する国際合意(約束)が出来るかどうかが焦点です。

ちなみに日本の約束草案の住宅関係では、省エネ基準クリアの住宅をストックベースで今の約6%から2030年に30%までひきあげるという目標が前提となっています。

私たちの暮らしや仕事に大きな影響をもたらしますね。

未来の世代の暮らしや仕事にはもっと大きな影響をもたらしかねません。

関心と議論が広がると幸いです。^_^
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昨日は掛け持ちで、午後には「うちエコ診断」実施団体の全国会議でした。

「うちエコ診断士」は環境省の公的資格です。

家庭の省エネ診断とアドバイスを行う「うちエコ診断」は社会制度としての自立的な普及が目指されています。

JBN全国工務店協会としては、「うちエコ診断」が工務店の省エネリフォーム提案の基本ツールとして使えるレベルまで改善されることを目指して実践と提言を行っています。

社名を出して恐縮ですが、これまでLI社さんTO社さんMI社さん等、住宅関連大手メーカーさんも参画されましたが、ビジネスにすぐに使えないことが分かるとさっと引かれてしまいました。

私は民間企業試行の初年度から関わっていることもあり、初志貫徹です。

松下幸之助さんの次の言葉を念じて取り組んでいます。

「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないことだ」

ちなみにエコワークスではリフォームを検討される全てのお客様に「うちエコ診断」を受診いただいています。

性能向上リノベーションで、家庭からの排出CO2が大幅に削減されるだけでなく、光熱費も大幅に下がることなど分かりやすくお伝えすることが出来ます。

写真は工務店としての取組み事例を発表している私です。

しっかり断熱改修のNEBのこともPRして来ました。^_^
ご存知の方も多いですが、住宅にかかる省エネ法は、自立循環型住宅の研究等から得られた知見を基盤に構成されています。

今後の義務化や誘導の背景を理解しておくには必須の講習です。

背景まで理解しておきたい方にオススメです。

私も最初に受けたのは随分と前ですがもう一度受けてみたいと思います。^_^
テキストを大幅改訂
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今日は午後一、霞ヶ関で省エネに関する委員会(公開)の傍聴でした。

経産省と国交省の合同委員会でテーマは主に3つです。
①エネルギー消費性能基準
②誘導基準
③住宅トップランナー制度

先の7月に建築物省エネ法が公布され、その具体的な基準や運用の議論が始まりました。

議論がまとまると10月頃にパブリックコメントがあり、その後の審議会を経て12月頃に政省令や告示として公布され、来年四月から順次施行されます。

複数の委員から義務化水準としての平成25年基準は甘過ぎるので、一方での誘導基準をもっとあげるべきでは、との意見が出ていました。

ZEHロードマップ検討委員会が検討している外皮強化基準はまだ確定していないので資料としては提出されていませんでしたが、本来はまとめて議論すべきと思います。

いつも思うのですが、過去の延長ではなく、未来からバックキャスティングで今を考えた方が良いと思います。

資料は明日この投稿のコメント欄にアップしますので必要な方はご覧ください。^_^
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小雨模様ですが、出張先での朝は走ります。

ホテルから港の灯台までの往復およそ5kmのお決まりのコースです。

今日も一日の始まりに感謝です。^_^

広がりのある景色の中に存在する時、自然とクラーク博士の言葉を思い出します。

少年よ 大志を抱け!
お金のためではなく
私欲のためでもなく
名声という空虚な志のためでもなく
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け
戦後70年談話が議論の対象となっていますね。

過去と未来は対であり、不確実かも知れませんが予測可能な範囲で未来を考えることも同様に大事と思います。

気候変動リスク対策に関して、21世紀初頭のころ先進国の中で日本が最も消極的であったことに対して反省とお詫びの談話を70年後に発表することにならないように願いたいものです。

国としての未来志向とは世界の未来に対して日本がリーダーシップの一員となることだと思います。

そんなことを真剣に議論する場の一つJapan-CLPをご紹介します。(エコワークスは賛同企業として支援しています。)
Japan-CLP
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今から70年後の反省を増やさないために、COP21について情報提供。

ここ数日、両論併記をあるべき論として投稿していますが、温暖化ガス削減に関して日本の約束草案に対する国際世論で肯定的な情報は殆どありませんので両論併記出来ない状況です。。。

共同通信さんが外国の有識者のコメントをまとめていますので参考までに紹介します。

関心と議論が拡がれば幸いです。^_^

①国連事務総長補佐
「日本も排出ゼロ宣言を」
http://www.47news.jp/smp/47topics/e/268062.php
②英国政府気候変動委員会初代委員長
「石炭発電新設はやめよ」
http://www.47news.jp/smp/47topics/e/268061.php

③独シンクタンク研究員
「再生エネ大幅拡大は可能。発送電の明確な分離を」
http://www.47news.jp/smp/47topics/e/268060.php

④駐日フランス大使
「COP21の成功に、自治体が重要な役割を」
http://www.47news.jp/smp/47topics/e/268059.php

※写真は過日、博多港ランの時の夕焼けです。
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I先生、すみません。m(_ _)m

私どもが言うとバイアスがかかってると思われるので、ドイツから熊本へ国際交流員として来られているベリンダさんに、ドイツ国民目線から見た再エネと省エネ住宅について話していただけることになりました。

先週、事前打ち合わせをして参りましたが、ドイツドイツ言うなのI先生同様に楽しい話になること間違いありません。

今回のセミナーはくまもと温暖化対策センターの主催で、私が担当理事として企画させていただいたものです。

日時は8/31月1500〜1630、場所は熊本駅前の森都心プラザ6階で交通至便ですので多くの方々のご参加をお待ちしています。^_^
※年末のCOP21に提出する日本の約束草案。
http://www.env.go.jp/press/101241.html

国として約束し低炭素社会に向けて社会が劇的に変化せざるを得ない草案なのですが具体的な議論はマスコミでも殆ど見かけません。

気候変動リスクは環境問題というだけでなく、国際安全保障とも強い関係性を有すると言われています。

安保問題も国民への説明が不十分過ぎて論外と思いますが、本件も国民的な議論が不十分のままに国際公約がなされようとしています。

未来の子どもたちのために関心と議論が広がると幸いです。

シェアしたのは学生たちのクラウドファンディングです。支援してみました。^_^

※COP20までの状況はこちら。
http://www.jccca.org/trend_w…/conference_report/…/index.html

この美しい地球を救えるのは我々しかいない
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ついでに過去の投稿もご紹介します。

つい最近、I先生から「ドイツドイツ言うな」とご指導いただきましたが。。。

学びに終わりはありませんね。(^^)

最新寄稿
成長市場の省エネ改修に舵を切れ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/…/column/2…/701610/080600001/
断熱を重視しない「省エネ大国ニッポン」
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/…/bu…/column/20150701/705010/

環境建築をドイツが国策とする理由
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/…/bu…/column/20150529/701629/
※写真は独大使館製作の独政府広報誌です。独から来日されている国際交流員のベリンダさんからいただきました。
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おはようございます。^_^

今朝は自宅から江津湖まで往復、6km走りました。

走って爽快な汗をかくと猛暑も吹っ飛びますね。

人間ドックを一ヶ月後に控え、仕上げに入りました!
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8/4に経産省の省エネルギー小委員会が開催され、資料一式がHPに公開され一通り目を通しました。

私が出席させていただいているZEHロードマップ検討委員会の上位の委員会になります。

住宅の省エネ及びZEHに関する部分を全て目を通しましたが、W大T先生の意見書に次のように記載がありました。

「・・・住宅の冬季の低い室温、夏季の熱中症は断熱遮熱性能向上で対策が可能。我慢の省エネでは健康性、生産性の低下を招く。外皮性能の向上は、住宅、建築部門の基本。パッシブ性能をハーベスティング技術として意識。・・・」

文中にハーベストという言葉があり調べてみました。一般にエネルギーハーベストという言葉で用いられるようですが「身の回りの使われずに捨てられているわずかなエネルギーを拾い集めて使う技術のこと」です。興味深い表現です。

メカメカZEHから高断熱ZEH、さらにはパッシブZEHを目指す施策になると良いですね。

ZEHロードマップにパッシブという言葉が入るよう私も努力してみたいと思います。^_^

委員会資料一式はこちら。
http://www.meti.go.jp/…/shoene_shine…/sho_ene/015_haifu.html

新建ハウジングのニュースはこちら。
http://www.s-housing.jp/archives/75728

※写真は過日東京の夜明けです。太陽の恵みを最大限に活かしたいですね。
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昨日、近畿大学建築学部長の岩前先生を講師としてお招きし、全社員研修会を開催しました。

岩前先生はHEAT20やスマートウェルネス分野を牽引する気鋭の研究者でいらっしゃいますが、講演は関西人らしい笑いのある楽しい話です。

私自身はこれまで何度かお話をお聞きしたことがありましたが、ぜひ社員の皆さんにも直接聞いて欲しいと思い企画が実現しました。

テーマは「健康な住まい再考」です。

健康と断熱と省エネの関係性について深掘りしてレクチャーいただきました。

個人的には健康と快適の違いが目からウロコでした!

全社員で学ばせていただきベクトルを合わせることが出来ましたので、今後より一層、社員一人一人が伝道師として、九州においても健康と断熱と省エネについての知見が一般の方の常識になるよう啓発に努めて行きたいと思います。^_^

岩前先生、有難うございました。m(_ _)m
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今日は地元に戻って創業当初のお客様の10年点検に伺いました。

写真は高所点検カメラで屋根の劣化状況をアフター責任者の宮木さんがお客様へ説明しているところです。

建築して10年経過後の劣化の実状把握と対策立案に自ら出向き、真の長期優良住宅を目指しています。^_^
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昨日の”高断熱ZEH”の投稿は図らずも過去最高のシェア30件超となり、皆さんがH25年基準が余りにも低過ぎて業界人として心を痛めていることを実感しました。

お読みいただいた皆さん、シェアいただいた皆さん、誠に有難うございました。m(_ _)m

さて、2020年の次は2030年の議論もありますね。

国は2030年に新築平均でZEHを目指すこととなっています。

義務化では無いけれど実態として事実上の義務化に近いイメージです。

2030年になっても外皮基準はG1グレード相当で良いのでしょうか?

ということで、次のことを委員会に対して提案したいと考えています。

「2020年以降2030年に向けてのZEHに求める外皮基準は、ZEHの普及状況、外皮性能に掛かる実勢コスト、エネルギー価格の推移、温室効果ガス削減状況等をもとに基準引き上げを改めて検討する。なお外皮基準についてはUA、ηAだけでなく、暖冷房負荷による基準の”併用”を検討する。」

いかがでしょうか?

皆さんのご意見をお聞かせください。m(_ _)m

個人的には、温室効果ガス削減がかなり厳しい見通しであることから、その事が最大の社会的制約要因となり、新築戸建住宅におけるより一層の省エネが必要となり、G2グレード相当が2025年には過半数、2030年にはほぼ全棟を目指す事になると希望を交えて予測しています。

※相当とは暖冷房負荷計算をして想定する基準値と同等の場合という意味です。