
とは、今日の日経朝刊の論説(4面)のテーマです。
パリ協定をかなり掘り下げて論評しています。
炭素予算(カーボンバジェット)、化石資源投資引上げ(ダイベストメント)、脱化石のための再エネと原子力の問題、炭素価格付け(カーボンプライシング)、2030年以降の長期目標の必要性など、私がパリで学んで衝撃を受けたことについて一通り論説してあります。
今後、この話題について関心が広がると幸いです。^_^
日本でも石炭や石油やガスなどの化石燃料を燃やさない時代が到来すると思われます。
家庭においてもガスボイラーや灯油ボイラーが電力の再エネ等によるカーボンフリー化とともに消えていくと思われます。
2050年までに実現すれば良いなと案じますが、私は86歳になる計算ですので、それまで元気でピンピンしていたいと思います。^_^
NIKKEI.COM
パリ協定をかなり掘り下げて論評しています。
炭素予算(カーボンバジェット)、化石資源投資引上げ(ダイベストメント)、脱化石のための再エネと原子力の問題、炭素価格付け(カーボンプライシング)、2030年以降の長期目標の必要性など、私がパリで学んで衝撃を受けたことについて一通り論説してあります。
今後、この話題について関心が広がると幸いです。^_^
日本でも石炭や石油やガスなどの化石燃料を燃やさない時代が到来すると思われます。
家庭においてもガスボイラーや灯油ボイラーが電力の再エネ等によるカーボンフリー化とともに消えていくと思われます。
2050年までに実現すれば良いなと案じますが、私は86歳になる計算ですので、それまで元気でピンピンしていたいと思います。^_^
NIKKEI.COM

私たちの家づくりは、国産木材をふんだんに使用した木造住宅です。
木は成長の際に光合成で酸素を出す時に二酸化炭素を吸収しますので、その木を使って家を建てるということは二酸化炭素をおよそ100年は固定化することとなります。
木造住宅は街中の森林とも言えますね。
写真は半年間のエコワークスの家が固定化した二酸化炭素の量の証明書(地球の会発行)です。
興味のある方はこちら。
http://www.chikyunokai.com/co2/
一年に換算すると、約1,000トンとなります。(一棟あたり約20トンですね!)
何れこのような取り組みがお客様にとって、企業にとって経済的価値を生むゼロ炭素社会が到来します。
私たちは出来ることから歩みを始めています。^_^
パリ協定を受けてとても大事なコメントをされてます。
「我々は気候変動の影響を感じ取った最初の世代であり、さらなる悪影響を阻止するために手を打つことができる最後の世代です。今すぐ行動する必要があるのです。そして、自動車業界はその役割を担う責任があります」
最初で最後の世代という表現が衝撃的で、ずしりと心に響きました。
要は今の私たちの世代に、次の世代以降の未来の世代の幸せが委ねられているということなのです。
自動車業界だけでなく、住宅業界も同じで、ゴーンさんと同じ視点で革新が必要な時を迎えています。
そんなこともあり、拙文で恐縮ですが、新建ハウジング、日経BP、ハウジングトリビューンに寄稿させていただく予定です。
皆さん、よろしくお願いします。^_^
JP.AUTOBLOG.COM
「我々は気候変動の影響を感じ取った最初の世代であり、さらなる悪影響を阻止するために手を打つことができる最後の世代です。今すぐ行動する必要があるのです。そして、自動車業界はその役割を担う責任があります」
最初で最後の世代という表現が衝撃的で、ずしりと心に響きました。
要は今の私たちの世代に、次の世代以降の未来の世代の幸せが委ねられているということなのです。
自動車業界だけでなく、住宅業界も同じで、ゴーンさんと同じ視点で革新が必要な時を迎えています。
そんなこともあり、拙文で恐縮ですが、新建ハウジング、日経BP、ハウジングトリビューンに寄稿させていただく予定です。
皆さん、よろしくお願いします。^_^
JP.AUTOBLOG.COM

昨日の気象庁の発表によれば、2015年の世界平均気温は過去最高を更新見込みとのこと。
グラフを見ると今年だけピョンと跳ね上がり大幅に更新されています。
統計は1981年以降のもので、COP21でパリ協定の合意内容の世界平均気温を産業革命以前から1.5〜2.0度以内の上昇に抑えるという観点から見ると今年単年でみると既に1.1度も上がってる計算となります。
なんと、残り0.4〜0.9度。。。
今年はエルニーニョも発生しその影響もありますが、グラフでトレンドをみると上昇傾向は顕著で、このトレンドは二酸化炭素の累積排出量とほぼ比例していると世界中の気候学者のうち99%が指摘し、人類にとって破滅的な気候変動のリスクがあると警鐘を鳴らしています。(例えばグリーンランドの厚み1kmもある氷床が融解し海面7m上昇する等)
時に1%の科学者の指摘を根拠に温暖化と二酸化炭素は無関係と主張する方がいらっしゃっいますが、医師から「貴方はこのままだと助からない病気かも知れないので手術をした方が良い」と言われた後にセカンドオピニオンを99人もらって殆ど全員が同じ意見で、唯一100人のうち1人の医師だけが「病気の原因は別であり手術は無意味」と言われた場合に貴方はどう対処するでしょうか?
気候変動リスクの問題はこんなことにも例えられる問題なのです。
一部のマスコミが温暖化懐疑論を出版やテレビで取り上げ広く流布してしまっために、多くの方の関心が低調になっている日本ですが世界ではかなり例外です。(石油資本メジャーが多大な影響力を持つ米国も例外の一つ)
右肩あがりのグラフを事実として認識する必要があると思います。
というわけで、、、
工務店が出来ることは省エネ住宅の新築と省エネ改修の普及であり、新築は出来れば高断熱ZEHを普及しましょう。
それが未来の子どもたちのための私たち世代のミッションだと思うのです。^_^
※写真は気象庁の次のサイトから転載です。m(_ _)m
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_wld.html

本日は引き渡し後のお客様ご挨拶でリノベーションのN様宅に伺いました。(N様ご夫婦に投稿の了承を得ています)
とても立派な佇まいで作りもしっかりしているお屋敷(いわゆる外壁も真壁の伝統木造住宅)でしたが、当初ご相談いただいた時のインスペクション(建物現況調査)で築15年で最近の建築にも関わらず"無断熱"であることが判明し相当に驚きました。
断熱強化と間取り・収納のリフォームをご提案し、補助金として国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進モデル事業(補助金120万円)を利用することでご縁をいただきました。
今日も朝方は冷え込みましたが、エアコンの効きがびっくりするほど良くなって暖かくて気持ちが良いと喜んでいただいています。
お孫さんが遊びに来た時もトイレやお風呂が寒く無いので好評とのこと。
きっとご同居のお祖母様にも喜んでいただいてると思います。
これから冬本番で厳寒期を迎えますのでヒートショック防止のために、脱衣室を暖かくしてお風呂の温度は控え目に40〜41度とアドバイスしたところ、「以前は部屋が寒かったので42度設定で熱いお風呂に入る習慣があったが確かに部屋が暖かくなったのでそこまで温もる必要が無いんですね」とご納得いただきました。
今回の断熱改修工事の範囲は開口部と床が中心で壁は一部にとどまりましたが、それでも劇的に暮らしの質の向上が実現しています。
お客様良し(幸せ)、次世代良し(幸せ)、国良し(医療費削減と省エネ)、作り手良し(繁盛)の四方良しの仕事はとてもやり甲斐があります。^_^

今日は大阪のさつまホームの新留社長にご来店いただき密度の濃い意見交換をいたしました。
新留社長は工務店経営の傍ら無添加住宅やフォーセンスのリーダーとしても活躍され、さらにはプライベートで世界中の砂漠を100kmも200kmも走る超人レースに参加されるなどバイタリティ溢れる方です。
未来のあるべき姿について熱い意見交換をさせていただき志をともにすることを確認しあいました。
話の尽きないあっという間の2時間でした。^_^


過日、床材を調達している工場へ出向き品質管理状況の確認とさらなる改善への打合せをいたしました。
私どもグループ3社で多良木プレカット協同組合を設立し、構造材、羽柄材の殆どを重油ボイラーでの人工乾燥によらず、天然乾燥でカーボンフリーな木材生産をしています。
これにより一棟あたり約4トンの排出削減と同時に重油代金のコストダウンを図っています。
さらに、最近は床材などその他の木製品についても、出来る限り、重油ボイラーを使わない工場からの調達を推進したいと考えています。
写真の左奥に見える乾燥釜は木質チップを原料とするバイオマスボイラーですのでカーボンフリーです。
世界トップレベルでのカーボンプライシング(炭素価格付け)が実現すれば、重油ボイラーで乾燥する木材は一棟あたり数十万円も割高になり、結果的に天然乾燥やバイオマスボイラーが普及すると思います。
そんな時代へ加速していきたいです。^_^


福岡の兄弟協議会の佐賀協議会主催で今週土曜に開催されます。
お近くの方はぜひ!
ピンピンコロリの提唱者の星先生と前消費者庁長官の阿南さんの講演はオススメです。
この地域協議会の活動を一社)健康・省エネ住宅を推進する国民会議(私も委員として所属)が支援しております。^_^

興味のある方に情報提供です。
(残席少ないので申込みは今夜中に。m(_ _)m)
私がCOP21関連ビジネス会合に参加する機会をいただきましたのは地球環境戦略研究機関(IGES、環境省系)が事務局を務める日本気候リーダーズ・パートナーシップ(Japan-CLP)の活動をボランティアで協力させていただいたご縁がきっかけです。
はからずもお声がけいただき大変感謝しております。
そしてこの度、そのIGESが主催するCOP21速報セミナーが開催されますのでご紹介します。
申込はこちら。
http://www.iges.or.jp/jp/climate/cop21/20151225.html
同種のセミナーは、環境省や環境NGOも開催しますがそれらはパリ協定の合意の背景、経緯、内容などがメインとなりますが、IGESのセミナーはビジネス会合に焦点をあてていますのでビジネスマン向きです。
お時間の取れる方はぜひ会場でお会いしましょう。
それからJapan-CLPに賛助会員として入会すると、来年のCOP22(モロッコ開催)のビジネス会合ツアーのご案内を受けることが出来る予定です。
Japan-CLPはこちら。
http://japan-clp.jp

遂にCOP21においてパリ協定が合意されました。
世界196カ国の全ての国が人類として一つのミッションに合意するという画期的かつ歴史的な出来事です。
骨子は次の通りです。
①産業革命前からの平均気温上昇を2度未満に抑える。(1.5度努力目標も併記。既に0.85度上昇済み)
②世界各国は温暖化ガス削減目標を設定し5年ごとに検証する。(原則上方修正)
③今世紀後半に向けて温暖化ガスの実質排出ゼロを目指す。(森林などが吸収できる量まで排出を抑える)
--------------------------
特に1.5度目標が併記されたことは予想外の大成果でした。
1.5度目標を前提とすると、残されたカーボンバジェット(今後の二酸化炭素排出許容量)は、2度目標の場合の1兆トンどころか殆どありません。
→カーボンバジェットについての投稿はこちら。燃やせない炭素
私もCOP21関連ビジネス会合(国連環境計画等主催)に参加させていただき世界の政財界のリーダー達の決意を肌で感じ、自らのミッションを深く確認することが出来ました。感謝。
国内で最も議論されるべきは、カーボンプライシング(炭素価格付け)だと思います。
→カーボンプライシングについての投稿はこちら。カーボンプライシング普及へ!
そして住宅業界で議論されるべきは「ゼロ炭素社会」における住宅の姿です。
住宅業界ではここ数年、低炭素社会へのロードマップが議論されてきましたが、今後はまさに「ゼロ炭素社会」へのロードマップが必要となります。
そのためにはまずは新築戸建住宅は2020年のZEH過半数、2030年のZEH事実上義務化、そして本丸である2050年の既築戸建住宅も含めてのZEH化という目標に対して官民を挙げて取り組む必要があると思います。
もちろんメカメカZEHでなく、高断熱ZEHで健康性を両立することが大事ですね。
写真はCOP会場で見かけたスマイルマークです。
歯を食いしばる努力は私たち現代の世代が引き受け、未来の子どもたちが笑顔で満ち溢れることを願いたいものです。
人類の叡智が結集したCOP21に心からの喝采を送りたいと思います。
朝から心の中で拍手が鳴り止みません。(涙目)
NHKニュースはこちら。
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20151213/k10010339621000.html
NPO法人気候ネットワークの声明はこちら。
http://www.kikonet.org/…/2…/12/20151212Paris-Agreement-F.pdf
追伸)一人でも多くの方とミッションを共有させていただきたく、シェアやコメントをお願い出来れば幸甚です。m(_ _)m

帰国後、ニュースを随時チェックしますが、COP21の国際交渉は一日延長で難航しているようです。
前向きな合意となるよう祈る気持ちです。
さて今日から早速仕事に全開で、朝からRKB毎日の"今日感テレビ"の取材を受けました。(広告ではありません!)
取材のテーマは省エネ住宅でCOP21では無いのですが、帰ったばかりで未来のための省エネの重要性について熱く語ってしまいました。
ディレクターも言われてましたが、住宅に燃費の概念があり既に欧米では当たり前で消費者は物件価格と燃費を合わせて比較して買うかどうかを決めるということにとても驚いておられました。
今週発売された新型プリウスには爆発的に予約が入ってるそうですが、COP21で二酸化炭素削減の定量目標が定まった後は住宅の世界でも燃費で選ぶ時代を迎えると思います。^_^

無事に羽田に着きました。
機内でメモを読み返し、書き忘れたことがありました。
COP21関連のビジネス会合で世界的な化学メーカーロイヤルDSM(1兆円企業)の社長からのコメントがとても印象的でしたのでご紹介します。
「人類は分岐点にいる。初めて全世界が集い化石資源からの転換に合意しエネルギーの未来が変わる。化石資源に依存する時代は人類の長い歴史の中で一瞬だったと後に言われるだろう。石器時代は石が狩猟や調理の道具として社会を支えた。現代、石は沢山あるがもう誰も使っていない。同じように石油や石炭があっても使わない時代が来る。弊社も創業した100年前は石炭から始まり、その後、石油化学、ライフサイエンスと本業を革新してきた。人と地球と利益の持続可能なWinWinWinが弊社の使命である。」
同社は石炭事業から石油事業へと進化し、その後は石炭事業も石油事業も売却しライフサイエンスに経営資源を集中させているとのことでした。
持続可能性を視座に据えた経営が必要とされているのだと思います。
さて、帰国し日本の新聞を見ても残念ながら情報が少ないようです。
関心のある方のために詳しい情報を得るためのサイトをご紹介します。
在日フランス大使館
http://www.ambafrance-jp.org/-rubrique1823-
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)
http://www.jccca.org/trend_world/conference_report/cop21/
WWFジャパン
http://www.wwf.or.jp/sp/staffblog/2015/12/
気候ネットワーク
http://www.kikonet.org/international/unfccc/cop21
長々と続いたCOP21関連ビジネスレポートも間も無く終わりです。
明日目覚めたら歴史的合意のニュースを読めるのを祈るばかりです。^_^





今夜の便でパリを発ちます。
COP21の交渉の合意は帰国後になると思いますが見守りたいと思います。
少し時間があったのでホテルから凱旋門を経由しセーヌ川沿いにエッフェル塔までの往復6kmとエッフェル塔の二つ目の展望台までの階段の往復を走りました。
今回の旅の唯一の観光です。
お陰様で新しいミッションに出会うことが出来ましので真摯に謙虚に取り組んで行きたいと思います。^_^

12/9午後にパリ協定の合意文書の議長案が配布され、各国の閣僚参加のもと議論が進んでいます。(写真の通り私は会場の外から応援です。^_^)
深夜遅くまで会議は続いたようですが、日本からは丸川珠代環境大臣が出席され頑張っておられます。(それを隣で支えるKさんを始め裏方の皆さん、本当にお疲れ様です。)
パリ協定議長案の骨子を自分なりに①〜③にまとめました。ともに私見を記します。
①産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える。(1.5度案も併記)
→すでに0.85度上がってますので残りは僅かです。1.5度目標併記の案は画期的で、島しょ国や貧困国では1.5度でも海面上昇や水不足や食糧難による被害が甚大とのことです。今の世界各国の目標を足しても2.7度上昇と予測されていて、ただでさえ対策の強化が来年以降に議論される予定の中で、1.5度目標が議論されるということは低炭素革命とも言えるくらいの取り組みが必要であることを意味します。
②世界各国及び全世界の温暖化ガス削減目標を設定し、5年ごとに検証する。
→日本でも、京都議定書を背景にした現在の地球温暖化対策法案を大幅に見直すことになると思います。その後、住宅の省エネ施策にも法的影響を及ぼし、省エネ施策がさらに加速すると思われます。私も関わるZEH普及施策は今は政府方針として閣議決定しただけで法制化予定はありませんが、私はいずれ法制化せざるを得ないと思います。
③各国は2050年までの長期的な削減目標を策定する。
→住宅業界にとって長期的視点はとても大事ですね。遅ればせながらようやく日本でも2050年目標の議論を深める根拠が出来ます。EUの殆どは既に2050年までのロードマップがありますが、日本は2030年までしかありませんので早く作って欲しいです。長期優良住宅は一度作ると70〜100年は持ちますので当然の如く2050年を見通した住まいづくりが必要です。住まいを住み継ぐ未来の子どもたちのために、国や社会やエネルギー事情がどう変わるのを前提に住まいづくりを考えたいと思います!
------------------
私の視察旅(現地12/6〜9)はこれで終わりです。残念ながら10時間後にはパリを発ち、最終合意は日本で見守ります。
今回の視察の機会はJapan-CLPの皆様を始め多くの方のお導きとご指導とお支えにより実現しました。
このような機会をいただいたことに心から感謝し、その感謝をエコワークスの環境活動を通じて微力ながら社会や皆様に恩返しさせていただければ幸いです。m(_ _)m
※写真はCOP21本会議場前にて。同行のJapan-CLPの事務局さんに撮ってもらいました。事務局の皆さんの下準備に心から感謝です。^_^


4日目の午後、COP21の本会議場に初めて来ました。
会議場は二つのエリアに分かれていて、ブルーゾーンは国連に登録された政府代表団や環境NGOやマスコミだけが入れるエリアで、グリーンゾーンは環境NGOや企業が様々な展示やイベント・セミナーを開催していて誰でも入場可能です。
私は残念ながらブルーゾーンに入る資格は無いので、グリーンゾーンを見て回りました。
ここに出展することでCOPの成功を応援したいという意味もあるそうです。
途上国から出展されている方々も多く、どんな気持ちで参加されているのかを想うと、胸が熱くなります。
ここに集う世界の人々の想いがパリ協定の合意の後押しになればいいですね。^_^


最終日の4日目です。
朝一の登壇者は、テレビでも良く見るケリー米国務長官(写真右)です。
私が出席しているのはCOP21の国際交渉会議ではなく、関連ビジネス会合ですが世界の政財界のトップが顔を出すハイレベルなイベントです。
ケリー氏は気候変動は水不足、食料不足などの原因となり貧困を悪化させる。シリアの難民やISの問題も元はと言えばシリアの水不足や食料難が要因の一つである。気候変動リスク対策は、国際安全保障のためにも必要であることを訴えました。
米国では共和党は温暖化対策反対の立場を崩していませんが米国の世論は一歩ずつ進展していると感じました。
歴史的なパリ協定合意まであと一歩です。^_^

アイスランドの大統領は今日もトップセールスで同国得意の地熱発電の売り込みです。
写真は大統領が示した資料で、電力が水力、太陽光、風力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーだけで供給されている割合のグラフです。
なんとアイスランドだけでなく、ノルウェー、モザンビーク、パラグアイも再エネ100%です。
それをデンマークとフィンランドが追い、中国でも既に20%もあります。
日本の現状は遅れており水力8%、太陽光や風力等で2%の合わせて10%です。
この二日間で感じたことの一つに世界は先進国、発展途上国の区別なく数十年から今世紀末に掛けて電力やエネルギー消費の再生可能エネルギー100%を目指す目標とロードマップが明確であるということです。
再エネ100%のためのエネルギー関連技術は既に揃っていて、社会全体の長期的な損得優先で実行するか?既得権益の目先の損得優先で実行しないか?という発言が多かったことが印象的でした。
石油や石炭を燃やせない時代が来ることを世界の企業はビジネスチャンスと捉えてトップスピードで走り始めていると感じます。
日本では2030年までのエネルギー基本計画は今年に策定されましたが、2030年以降は決まっておらず再エネ普及をどのようなロードマップで行っていくのか?何も示されていないので、企業も長期戦略が立てられずにいるように見えます。
世界の経済がグリーンエコノミーと称される経済へパラダイムシフトしていく中で、産業全体がガラパゴス化する日本への危機感がMaxです。
セッションでは原子力のベースロード電源としての必要性を訴える発言もありましたが、核廃棄物処理の技術が確立すれば再度見直しもあり得るが現状の技術開発では見通しが立たないのでまずは再エネの普及を目指すべき、という回答で一刀両断され話題になったのはたった一度だけでした。
電力の再エネ100%の時代に向かうということは、いくら電気を使ってもカーボンフリーですから環境に負荷を掛けずに豊かさを実現できる時代が来るのかも知れません。
日本も再エネ100%の未来に向けて、まずは2050年までのロードマップ策定を急いでもらいたいと思います。^_^

3日目が終わりました。
現地時間02:30ですが、もう目覚めています。一日が異常に長いです。
さて3日目も刺激的なセッションが続きましたが、最後のセッションで色々なテーマのラウンドテーブルミーティングがあり、私が選択したテーマは「グリーンビルディング」です。
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、デンマーク、ドイツ、中国、フィリピンなど様々な国からの参加者が各国の取組みを自慢気に次々に発言します。
そんな中で進行役から世界の中で最も優れた建築物(ビル・工場等)の省CO2施策として紹介されたのは、なんと我が日本の東京都の大規模事業所対象のキャップアンドトレード制度でした。
日本も捨てたもんではありませんね!(喜)
キャップアンドトレードとは、排出量の上限を決め、その過不足を取引する制度です。(最近教えてもらいました。)
東京都の制度と国際評価の詳細はこちら。
https://www.kankyo.metro.tokyo.jp/…/tokyogr…/docs/P14-15.pdf
http://www.metro.tokyo.jp/…/OSHIR…/2011/12/DATA/20lc6200.pdf
キャップアンドトレードは住宅以外の建築物が対象ですが、日本では住宅についてはゼロエネルギー住宅の普及が始まっている話を紹介すると一様に驚かれました。
EU指令によりEU各国は2020年までに建築物・住宅のZEH義務化の方針ときいておりましたので実状をお聞きしましたが、分からないとのこと。
日本は断熱(健康性と温熱環境)は遅れていますがZEH普及は先かも知れません。
省エネ基準程度の低断熱(健康性に劣る温熱環境)に機械だけ沢山搭載したメカメカZEHでバカにされないよう、高断熱ZEH(健康性に優れた温熱環境)やオフグリッド住宅で、世界の低炭素社会の模範となるような住まいづくりを目指したいものです。^_^
ZEH普及は抵抗のある方も多いと思いますが、"石油や石炭を燃やせない時代"を目指すことが世界で決まりつつあるいま、未来からの要請ということでご賢察をいただければ幸いです。m(_ _)m


2日目の夜は英国の非営利の金融系シンクタンク"カーボン・トラッカー"のCEO、在欧駐日大使館参事官との夕食会合でした。
カーボン・トラッカーは、昨日の第二セッションでご紹介したカーボンバブルという新しい概念を2011年から提唱している世界で最も注目されている金融系シンクタンクとのこと。
その報告書の初の日本語訳を出来たてホヤホヤでいただきましたが、ワクワクするような内容で一気に読みました。
「燃やせない炭素」と題する報告書は超要約すると次の論点を指摘しています。
①産業革命後の平均気温上昇二℃以内の目標から計算すると燃やせる化石資源には限りがある。
②その量は推定埋蔵量の約2割に過ぎず、多くの化石資源は燃やせないもので座礁資産と呼ぶことを提唱する。
③化石資源関連企業の株価は座礁資産に支えられており、言わばカーボンバブルの状態であり是正が必要である。
④投資家は投資ポートフォリオを見直さなければならない。
この延長線上で考えると、家庭においても灯油やガスを燃やす機器は何れ姿を消すという可能性すらあります。
発電所は再エネ100%でクリーンエネルギーを発電し、住宅はオール電化とHEMSによるエネルギー消費の最適化を図るという世界はそう遠くないかも知れません。
単なるメカメカZEHではなく、高断熱ZEH+必要最適IoTに向かって行くと思われます。
今日の午後は交通系の話題もあったのですが、車もBMWなどは電気自動車に一気にシフトしていくようです。
未来の子どもたちのために、石油や石炭を燃やせない社会が到来します。^_^

私がお知らせするのも変な話ですが、HEAT20を応援する一人としてお知らせします。
春に案として発表され出版もされましたが、その後の検討でさらに高断熱側にUA値の改定がなされたようです!^_^
良かったですね。
詳しくは、HEAT20のサイトの12/8のお知らせに記載されている二つのpdfファイルをご覧ください。
http://www.heat20.jp
先月国交省の建築環境企画室の方との雑談ですが、G1、G2など民間からの提案があると省エネ基準で求める断熱性能のさらなる上位の誘導水準の議論が始められると言われてました。
実は、そういうことを狙ってサステナブル建築物先導事業の提案にG2グレードを要件として提案したわけです。
個人的な願いですが、2025年には義務化水準がG1グレード程度、誘導水準がG2グレード程度に発展していくことを願います。^_^



COP21パリ会議の関連ビジネス会合"Sustainable Innovation Forum"(国連環境計画主催)に参加しています。
今日の主な登壇者は国連環境計画代表、アイスランド大統領、元メキシコ大統領、モロッコ環境大臣(COP22担当国)、ペルー環境大臣、BMW役員、ドイツ環境大臣、ニュージーランド気候変動問題担当相、米国開発銀行副総裁、スウェーデン大手電力会社役員、コカコーラ役員、欧州投資銀行副社長、ムーディズ投資格付会社社長ほか多数という錚々たる顔ぶれです。
基調講演、パネルディスカッションのメインテーマは"カーボンプライシング"(炭素価格付け)でした。
カーボンプライシングとは、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量に応じた対価を支払う仕組みを社会制度として導入することで、炭素税が代表例です。
二酸化炭素の排出にはコストを、削減には利益を付与し、消費者の省エネ行動を喚起し、企業の低炭素投資や低炭素イノベーションを促進する効果があります。
温暖化対策の最有力施策として世界の政財界で一気に議論が広がっています。
日本では石油石炭税や地球温暖化対策税を合わせて、二酸化炭素排出1トンあたり約1,000円余が課税されていますが、世界最高はスウェーデンの約2万円で主要国の中では日本は比較的低位にとどまっています。
COP21の後、世界各国は温暖化対策を強化せざるを得ないのでカーボンプライシングの導入や価格の値上げの動きがさらに加速すると思われます。
日経新聞でも先週特集記事を掲載していましたね。
COP21と日本「炭素税、法人減税と一体で」小林光元環境事務次官ほか。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO94537290Y5A121C1KE8000/
独英では既に炭素税を大幅に増やす一方で法人税を軽減し歳入中立の税制改革を行い、成果を上げているようです。
日本でも早晩に炭素税を引き上げることの議論が始まると思います。(同時に法人減税とセットし経済成長も両立可能!)
仮にスウェーデン並みの二酸化炭素排出トン2万円がいますぐ導入されたと仮定すると、私の試算によれば電力会社により少し違いますがざっくり1kwhあたり10円近く値上げとなります。(どなたか正確にわかる方がおられたら教えてください)
もしそうなれば消費者の省エネ行動への経済的なモチベーションは劇的に高まりますね。
同時に、再エネ比率の高い電力会社の税は少なく電気代も安く、石化エネ比率の高い電力会社の税は大きく電気代は高くなり、必然として再エネが普及していきます。
個人的な予想に過ぎませんが、日本でもカーボンプライシングの本格導入と再エネ賦課金の上昇で電気料金単価は2030年頃には今の2倍にならざるを得ないと予想しています。
未来の子どもたちのために電気代2倍を前提にした住まいの省エネを考えなければないというのが私の主張です。
住まいは一度建てると数十年から100年は使われます。
エアコンや給湯器は機械の寿命が来たら交換して更新されますが、断熱材やサッシは簡単には更新できません。
そういう観点から、住まいづくりの省エネ化とりわけ高断熱化(断熱材とサッシ)にどれだけお金を使うかの判断材料を消費者(建築主)に適切に提供することが必要です。
そのためにも国は温暖化対策の長期ビジョンとロードマップを具体的に示していただきたいと思います。^_^



今日は国連環境計画主催のCOP21最大のビジネス会合です。
※国連環境計画とは国連の環境担当組織です。
会場(写真)はスタッドフランス(スタジアム)で、夜明け前に会場入りしました。(日の出は08:30頃)
同会場はテロの現場の一つでもあり、入館は空港のセキュリティ以上の厳戒体制で、受付ではその場で顔写真を撮られ即席に顔写真入りの入館証を発行するという念の入れようでした。
今日も長い一日が始まります。^_^
時差ボケが続いて今日はAM02:00起きです。。。
昨夜は頑張って夜更かしして現地時間23:00(日本時間AM07:00)に寝たにも関わらず、目が覚めます。。。
動画は昨夜、懇親会の時にホテルのBARから撮影したエッフェル塔です。
21:00など定時に光るようです。^_^
https://www.facebook.com/oyamatakashi/videos/vb.100001055904085/1078072265571293/?type=2&theater
昨夜は頑張って夜更かしして現地時間23:00(日本時間AM07:00)に寝たにも関わらず、目が覚めます。。。
動画は昨夜、懇親会の時にホテルのBARから撮影したエッフェル塔です。
21:00など定時に光るようです。^_^
https://www.facebook.com/oyamatakashi/videos/vb.100001055904085/1078072265571293/?type=2&theater


一日目が終わりました。
低炭素社会を目指す世界のトップリーダーによるプレゼンに圧倒されました。
とても同じ地球で起きているとは思えないくらいの異次元感覚で低炭素社会に向けて加速している国、都市、企業の生の声を聞いて日本もこの方向に向かわざるを得ないことの確信を深めました。
自分の仕事に落とし込むと、カーボンプライシング時代における住まいのあり方をどう考えるか?ということです。
詳しくは明日書きたいと思います。

3人のリーダーが登壇されました。
一人目はアイスランド大統領グリムソンさん(写真)です。
アイスランドは既に世界で初めて電力の再生可能エネルギー100%を実現しているとのことでした。
石炭や石油から地熱と水力への転換をビジョンを掲げて数十年かけて取り組んできたとのこと。
二人目はドバイの電気水道局のCEOです。
ドバイは豊富な資金力を再生可能エネルギーの普及に大胆に投入し、世界の低炭素経済の中心を目指すというビジョンを発表されました。
三人目はカナダのバンクーバー市長です。
バンクーバーは世界一のグリーンシティを標榜していて、数年内に電気の再生可能エネルギー100%を達成すると同時に、2050年までに社会全体のカーボンフリー化が目標とのことでした。
何れも未来を見据えた都市(国)としてのビジョンが明確で、そのビジョンに呼応した企業活動が活発化しているようです。
世界の先進都市(国)は低炭素社会に向けて益々加速しています。
日本は2030年に2013年比26%(1990年比18%)削減という自称野心的な目標を今回届け出ていますが、長期目標は2050年80%削減という数字があるだけでそこに至るビジョンも計画も何も決まっていません。
EUの1990年比40%削減と比較しても明らかに消極的で取り組みの遅れが気になります。
COP21でパリ協定が決まれば、世界経済は新しいスキームの中で新しい競争が始まります。
既に準備万端の都市や国や企業に対して、日本の社会や企業がどうやって競争していくのか?
リーダーのビジョンが求められていると思います。

一番興味を持ったのはダイベストメントとカーボンバブルという投資の概念です。
パネラーとして登壇した全米最大の公的年金基金カルパース(運用資産30兆円)の上級役員から、同基金の運用方針として、石炭関連産業から撤退することをこの秋に決定した話がありました。
このような投資撤退の動きをインベストメントの対語でダイベストメントと言い、石炭だけでなく石油関連にも波及し、これからの投資の世界で大きな流れになるそうです。
温暖化ガスの累計排出量には限りがあるというカーボンバジェット(炭素予算)という考え方によれば、燃やせないはずの石炭や石油を資産として大量に抱えている資源会社の株価は高く評価され過ぎということがカーボンバブルと称して警鐘が鳴らされています。(写真の図はファイナンシャルタイムズから引用。企業の化石資源資産のうち使える化石資源は1/6程度という考え方)
投資の世界も脱化石ですね。^_^

時差ボケで早起きです。
本当はエッフェル塔や凱旋門辺りまで走りたいのですが単独行動は避けるよう言われているのでホテル内のジムで早朝6時から5km走りました。
いよいよ今日から未来のための学びのスタートです。^_^

日本時間の12/6日曜02:00(現地時間12/5土曜18:00)にパリ市内のホテルに到着しました。
ホテルの入口にはセキュリティチェックの警備員が2人いて荷物の中を見せないと入館出来ず緊張感が漂います。
写真はホテルの部屋から眼下に広がるブローニュの森(パリ市内西地区)です。
早くも時差ボケで現地時間04:00に目が覚めましたので小一時間、会社の仕事をしました。
私は出張が多いので「会社は大丈夫か?」と心配して良く聞かれますが、iPhoneに転送されるメールで随時のホウレンソウ、サイボウズで全社員の日報&各種決裁、FBで全現場の進捗チェック、スカイプで社内会議など出張先でも一日3時間程度は会社の仕事をしていますので、会社の仕事が止まることは殆どありません。
それでも足らない部分を役員・幹部の皆さんが相当にフォローし支えていただき有難いことです。m(_ _)m
ただし顔を見ての打合せが減るという肝心の課題を克服すべく心を高めていかねばならないと自戒しながら努力中です。

現地でCOP21に参加している方の情報によれば、つい1時間前に各国の交渉官による特別作業部会の協議で、すべての国が温暖化ガス削減目標を提出し、5年サイクルの見直し(原則上方修正)を義務づけることで草案の作成が完了し、週明けの閣僚級協議に予定通り入れそうとのこと。
先進国と発展途上国との目標の差異化など調整課題は多く残るものの想定以上に順調のようです。
これで世界が5年おきに温暖化ガス排出削減計画(省エネ施策)を見直すサイクル(原則上方修正)が出来上がります!
住宅業界でも早晩に2020年省エネ基準新築義務化の次の目標として、2025年に目標とすべきことの議論が始まると思われます。
私の考えは①2025年断熱基準のG1レベルへの上方修正②新築平均ZEHの実現目標2030年を5年前倒しして2025年に③省エネ基準を満たす断熱リフォーム2025年年間50万戸です。
パリまであと3時間で、いまヘルシンキ上空です。