一昔前まで石油や石炭などの化石資源の枯渇の問題が時折話題になっておりました。

いま世界で話題になってるのは化石資源は埋蔵されている量の1/3程度しか使うことが出来ずに、使えない2/3は死蔵となりかね無いということです。

パリ協定の合意の実現を目指すということは、一定量以上の化石資源を燃やすことが出来なくなる可能性が高いと多くの研究者が指摘しています。

このように資産があっても意味が無いことを座礁資産と呼ばれていて、世界の投資の世界では既に石炭系企業からの投資撤退が始まっています。

石炭の次は石油そしてガスにも波及していくと思われます。

リンク先は、これらのことを研究し発表している英国の金融シンクタンクCEOへのメデイアのインタビューです。

昨年末にCOP21関連会合でパリに行った際にこの方に直にレクチャーを受け、大きな衝撃を受けました。
WEBRONZA.ASAHI.COM
パリ協定を受けて地球温暖化対策計画の見直しが進んでいます。

先月の審議会でまとめられた地球温暖化対策計画の案が、内閣の地球温暖化対策推進本部にて承認され、いま公開意見募集がなされています。

案はパブコメを経て5月に閣議決定する予定です。

国民が意見を表明出来るのは、この公開意見募集(通称パブコメ)だけですので、日頃から意見のある方は出されると良いと思います。

この計画が国交省や経産省の省エネ施策の川上に位置しますので、未来を占う上でとても重要です。

案は全69頁ありますが、私たちの暮らしに近い家庭部門、住宅業界の関連のみ抜粋してみましたので参考になれば幸いです。

1)長期目標(6頁)

2050年までに80%の温暖化ガス排出削減を目指す。

2)中期目標(27頁)

家庭部門は、2030年度までに40%の温暖化ガス排出削減を目指す。(2013年度比)

3)国民運動の展開(1頁,47〜49頁)

地球温暖化問題は人類の生存基盤に関わる安全保障の問題であり、国民の危機意識の浸透と意識改革を図る。
国民運動「COOL CHOICE」や家庭エコ診断制度を普及する。

4)住宅の省エネ化(28頁)

①2020年までに新築住宅における省エネ基準適合の推進
②2020年までに既存住宅の断熱改修(省エネ改修)を倍増
③2020年までに新築戸建住宅の過半数のZEH化
④BELS等の普及

5)省エネ設備の普及(29頁)

①高効率照明、高効率給湯器等の普及
②HEMS、スマートメーターの普及

以上

地球温暖化対策計画(案)やパブコメ(3/15〜4/13)はこちら。
http://www.env.go.jp/press/102259.html
私は主に次の論点について意見を提出したいと思います。

「住宅業界の目標は殆どの項目において2020年までしか示されておらず、既に2030年や2050年の中長期目標が国全体として示される中で業界における議論が余りに不十分。住宅は一度建築してしまうと50〜100年と長期にわたり利用されるということから長期的なロードマップを示す必要があり、このままでは来るべきゼロ炭素社会に必要とされる省エネ性能を有しない負の資産を作り続けることになりかねず、国として国民としての損失につながることを強く懸念します。」

消費者の皆さんへ

住宅は子どもたちの世代に住み継ぐことになりますので、2050年のゼロ炭素社会に必要とされる省エネ性能(断熱性能等)を有する住宅を建てましょう!^_^
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子どもや孫の世代に迷惑を掛けないための活動が始まりました!

パリ協定により今世紀後半に世界はゼロ炭素社会を目指すこことなりましたが、日本においても待ったなしの省エネ対策が求められています。

日本の住宅・建築業界(家庭部門・業務部門)に求められる削減目標は極めて高く、現在の延長線上では不可能と言われています。

その難題を産官学で連携して解決すべく「グリーン建築推進フォーラム」(建築環境・省エネルギー機構IBEC内)という任意団体が発足することとなり、今日はその決起大会ともいえるシンポジウムが約300名のご参加をいただき開催されました。

国交省、経産省、環境省の方の基調講演を受けてのパネルディスカッションでは、村上周三先生の司会のもと、竹中工務店、日建設計、三井信託銀行、東京都の方々とともに私も住宅業界の代表として登壇させていただきました。

私が住宅業界代表というのは分不相応なのですが、私がCOP21関連会合に参加し、温暖化対策の喫緊性について強い問題意識があったことから結果的には私も発起人の一人という形になり登壇のご依頼をいただきました。

「グリーン建築推進フォーラム」はパリ協定の実現を世界的な視点で支援することを目標にしています。

課題は先送りすることが出来ない類のもので、子どもたちの世代での解決は時すでに遅く、私たちの世代が解決しうる唯一の世代です。

未来の子どもたちのために皆さんとともに微力ながらお役に立ちたいと思います。

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国交省事業の提案型で採択された全国の先導的な事例を学んでいます。

本年4月から長期優良住宅(増改築版)の認定が始まります。

エコワークスの戸建リノベーションは、補助金(100〜200万円)を利用して長期優良住宅(増改築版)を標準的に提案していきます。
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先月開催されたシンポジウムの資料一式が国交省のHPで公開されています。

シンポジウムでは、将来の見通しについても言及があり、写真は今後に想定されるBELSの利用方法です。

住宅を建てる方はBELSが表示されている住宅を選択し、その燃費性能から少なくとも30年間の累計光熱費を試算して検証の上で建てる方が賢い選択だと思います。

BELS等に関するシンポジウム(2/26)資料一式
http://www.mlit.go.jp/…/house/jutakukentiku_house_tk4_00011…→写真はシンポジウムの資料の一頁です。

建築物省エネ法の表示制度の公式HP
http://www.mlit.go.jp/…/house/jutakukentiku_house_tk4_00011…
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本日、詳細が公開されました。

既築住宅の省エネ化の促進が目的の補助金です。

省エネリノベーション市場の創出につながると良いと思います。

概要はこちら。
http://sii.or.jp/renovation27r/first.html
公募要領はこちら。100頁もあります。
http://sii.or.jp/renovation27r/file/kouboyouryou_f.pdf

前期、エコワークスでは平均1,800万円で20件の性能向上リノベーションのご注文をいただきましたが、その殆どが国の補助事業で100万円以上の補助金の交付を受けています。

難度の高い事業ですが三方良しを目指し、お客様にも国(未来の子どもたち)にも喜んでいただいています。^_^
本日開催された経産省と環境省の合同の審議会において、地球温暖化対策計画(案)が公表されました。

本案は公開意見募集を経て4月頃に閣議決定の見通しです。

これまでの審議において、一部の委員より80%明記へ反対の意見が出ており、第一次安倍政権が承認していた80%削減目標が、現在の第二次安倍政権では反故になるのでは?と心配されていましたが、審議会メンバーの殆どがパリ協定を受けて明記すべきという意見だったこともあり、明記されて本当に良かったです。

中期目標
2030年度までに26%削減
→家庭部門は40%削減。

長期目標
2050年度までに80%削減
→家庭部門は明記はありませんがほぼ100%削減、即ち全ての家庭がゼロエネルギーライフ(ZEL)となることが議論されています。このことが新築住宅が省エネだけにとどまらずゼロエネが求められている背景です。ゼロエネは未来の子どもたちからの要請でもあるのです。

この80%削減目標はとてつもなく高い目標で従来の取組みの延長では実現は困難であると計画案にも記載してあります。

これから2050年までの34年間で革命とも言えるレベルでの社会変革が始まります。

なお住宅の省エネ化については次の5項目が明記されています。

①新築住宅の省エネ基準2020年義務化
②既存住宅の断熱改修の推進、2020年までに倍増
③新築住宅の2020年ZEH標準化
④認定低炭素住宅の普及
⑤住宅エネルギー性能表示BELSの普及

これらは概ね2020年までの既定の施策が列記してあるのですが、2050年には既築住宅を含めて100%削減=ゼロエネ化するにはどうしたら良いのかの議論がバックキャスティングで必要となってきます。

皆さんはどうお考えでしょうか?

私が賛助会員として所属するJapan-CLP(日本気候リーダーズパートナーシップ)の提言書も参考資料3の添付資料として議事に提出されています。

http://www.meti.go.jp/commit…/summary/0004000/045_haifu.html
Japan-CLPは脱炭素社会の実現を目指す企業グループで、現在21社で構成されています。

興味のある方は是非お仲間に。^_^
NHK NEWS WEB
アカデミー賞主演男優賞受賞スピーチ(2/29)

(前半省略、意訳)

気候変動は現実です。

この瞬間も起きているのです。

すべての生物が直面している最も差し迫った脅威です。

われわれは対策を先延ばしにするのをやめて、すぐに行動を起こすべきです。

我々は企業の利益を代弁する指導者を支持するのではなく、気候変動リスクによる被害を既に受けつつある世界中の数十億の人々や、これから被害を受けることが懸念される未来の子どもたちを守る指導者を支持するべきです。

素晴らしい賞をありがとうございました。

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アカデミー賞の授賞式でも情報発信する姿勢に感銘します。^_^