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なぜ国は住宅において高断熱化や省エネ化だけでなくZEH(ゼロエネルギーハウス)化を目指すのか?

最近、良く聞かれますので3分以内で分かるように解説しますね。

人類の経済活動(主に石油・石炭・ガスの燃焼)から排出される二酸化炭素は地球温暖化問題を引き起こし、一例としてグリーンランドの氷床の融解により海面上昇が7mとなるなどの取り返しのつかない多くのリスクが科学者により指摘されています。

そのために世界全ての国々は昨年末に、世界平均気温の上昇を産業革命頃から2℃以内に抑えることを目標とし今世紀後半にゼロ炭素社会を目指すパリ協定を採択しました。(既に約1℃上昇済み)

平均気温の上昇は累積の二酸化炭素排出総量で規定され、3兆トンが上限と試算されていて、既に2兆トンを排出済みであることから人類に残された排出量の余裕はあと1兆トンしかありません。(写真参照)

ここ数年、世界は毎年約300億トンの二酸化炭素を経済活動により排出していますので、このままだと300×30年≒1兆トンとなり、あと30年で上限に達します。

仮に一直線に減らしていくと仮定すると300×60÷2≒1兆トンですから、60年後の2075年にゼロ炭素社会を実現すればギリギリ達成です。

このペースは生半可な取り組みでは全く不可能で、過去の延長線上に無い技術革新や社会制度の大転換が必須と言われています。

言い換えると、過去の延長線上の高断熱化や省エネ化では間に合わず、ゼロエネルギー化、ゼロ炭素化を不連続な高い目標を掲げて全力で達成する必要があるということです。

二酸化炭素の累積排出量に上限があるというこの課題をここ30年くらいで解決の目処をつける必要があることをご理解いただいたと思いますが、子どもたちの世代に課題を先送りするようでは解決そのものが手遅れになると言われています。

良く欧米の住宅政策はZEHよりも躯体性能を重視していると言われますが、長期的に見るとやはりZEHやZEBが目標とされていて2050年には新築は勿論のこと既築全体でカーボンニュートラルが目標の国が多いようです。

私たちの世代の未来責任を果たし、2050年を見届けたいものです。^_^

写真は先週開催された環境省の長期低炭素ビジョン小委員会第一回資料からの引用です。

興味のある方はこちらです。
http://www.env.go.jp/council/06earth/y0618-01.html
資料4「低炭素社会に向けた動向」












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