環境問題はなぜウソがまかり通るのか
環境問題はなぜウソがまかり通るのか

日経ビジネスで、2007年の年間ベストセラー(東京丸善丸の内本店調べ)が紹介されていました。

1位 ミシュランガイド東京2008
2位 鈍感力
3位 不都合な真実
・・・・・
26位 環境問題はなぜウソがまかり通るのか

3位に不都合な真実が入っているのを見て、温暖化問題への意識の高まりを感じます。ちなみに、ベストセラーやヒット商品がすごく気になる私は、1位も2位も3位も昨年読みました。時代背景がゆえにベストセラーになる理由が良く理解出来ます。

ところで、26位に「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」という本が入っているのを見て、つい最近、あるお客様から「温暖化が大変と問題になっているが、一方で、環境問題はウソが多いという本が売れてますよね。実際問題どうなんですかね~?」という聞かれたことを思い出し、気になりまして、昨年に購入して一度は読んだ同書を再度引っ張り出してみました。

著者は武田邦彦氏で中部大学総合工学研究所教授という肩書きの方です。

論旨としては、環境問題が語られる上で一部に情報が限定的にしか開示されずに一面的な見方があり問題である、とのことです。確かに、同書が指摘している通りのこともあると思いますが、あまりに重箱の隅をつついて、大局として、共感出来ませんでした。

例えばですが、同書では、過去、大新聞が北極の氷が溶けて海水面が上がるというような記事を掲載したこと批判しています。

確かにアルキメデスの原理で皆さんご存知のように、氷が溶けても海水面は上がりません。しかしながら、北極圏の氷が溶けるということはグリーンランドの氷も溶けるということであり、グリーンランドの氷は海に浮かんでいる訳ではなく、大地の上にあるわけですから、溶ければ海水面は上がります。また北極圏の氷が溶ければ、それまで地表の氷で反射していた太陽熱の反射が少なくなり、海水や大地が太陽熱をより多く吸収するために温暖化がより進むと言われています。

このように大局的には北極圏の氷が溶ける事は大問題なのですが、新聞報道の記述が言葉足らずだったために、それを指摘して「ウソがまかり通る」と導いているのは、行き過ぎた言論だと感じます。

書名の「環境問題はウソがまかり通るのか」も本の売上の最大化を目的としたネーミングのように思える位です。ただし、色々なデータを読み込む上で、同書が指摘する誤解を与えない表現方法については学ぶべきだと思います。同書からは、色々な価値観や視点から物事を洞察する事の重要性を学ばせて頂いたと思います。

同書を熟読したうえでも、地球温暖化問題は人類が直面する歴史上最大の危機であることは疑う余地がありません。同書でもIPCCの報告書は科学的に信頼性があるということが紹介されていることを付言させて頂きます。

小山さんの意見に賛成です。この本の題名もキャッチーにするためというのが良く出ていますね。何れにせよ、書いてある内容を鵜呑みにしない”リテラシー”が必要なんだと思います

2008.01.22 19:57 URL | ひいろ #LkZag.iM [ 編集 ]

ヒイロさん
コメント有難うございます。京都大学のヒイロさんでいらっしゃいますよね。お久しぶりですというか先日はメールのやりとり有難うございました。つい最近、京都大学が学内版環境税制度を導入し、各学部の省エネ度合で予算が増減するという報道を聞きました。へぇ~×20という感じですが時代の趨勢を感じます。東京が保守で京都は革新と言われ来ましたが、京都には常に時代の先を行って欲しいと願っています。お互いに頑張りましょう!

2008.01.22 22:07 URL | 小山貴史 #- [ 編集 ]












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://ecoworks.blog60.fc2.com/tb.php/340-d0aa8ee1