政府広報中吊り
政府広報中吊り

出張の移動中、東京都内の地下鉄車内で、政府広報の中吊りに目がとまりました。

未来を救った世代になろう

地球温暖化対策のための補助金の政府広報です。

日本版グリーンニューディールと言われる産業政策の一環で、ハイブリッドカー、太陽光発電、燃料電池、グリーン家電が重点投資対象となっています。

偏りを問題視する論調もありますが、大局的にみればやむを得ないとも思います。

但し一つだけ気になることがあります。四つの重点投資対象のうち、最大の懸念材料が燃料電池です。

この技術だけが世界の技術開発の潮流からみても成功するとは未だ未だ言えないからです。

経済産業省は、産業政策上、実用化に躍起になっていますが現場ではまだまだ難題山積みです。ある燃料電池製造メーカーの技術担当の方に直接お尋ねしたことがあるのですが、実用化には技術的なブレークスルーをさらに2回位は突破する必要があるとのことでした。

燃料電池に必要な水素H2は、現在はガスCH4などから生成するために、結果としてガスの燃焼時同様に二酸化炭素を排出します。石化エネルギーを利用して二酸化炭素を排出していることには変わりはありません。

水素をガスから取り出すのでなく、純水素を安く供給するインフラが出来れば、二酸化炭素を排出しない夢の技術となりますが、純水素の精製は非常に難しいばかりか、パイプラインで供給することも爆発等のリスクを内在していると言われています。

燃料電池のエネルギー効率が最大80%と、発電所から供給される電気エネルギーの38%よりも高いことも燃料電池メーカーのPR材料となっていますが、これはお湯を毎日一定の量を使う家庭での理論値であって、子供が成長して同居人数が将来減少したりして、お湯をあまり使わなくなると、効率は一気にダウンします。(これはエコキュートでも一緒です。近い将来に世帯数の減少が見込まれるご家庭では、エコキュートより潜熱回収型給湯器のエコジョーズの方がより省CO2の場合があります)

燃料電池のCOPは理論上0.8を超えることはありませんが、ヒートポンプ系技術であれば、COPが5.0や6.0も実現しつつありますので、発電所でのエネルギー効率0.38×5.0とすると、一次エネルギー換算での最終的なCOPは1.0を超えてきますので、燃料電池よりヒートポンプ技術を利用したエコキュートの方が将来性のある技術であるといえます。

表ではあまり議論されていないようなことを率直に書いてしまいましたが、燃料電池が夢の技術として真の意味で実用化されることを願ってのコメントです。

純水素が安く精製できて、家庭へ供給するインフラが構築され、二酸化炭素を排出しないエネルギー供給源として世の中に普及すると地球温暖化問題は解決に向けて大きく前進します。

過去、人類の技術開発には、不可能の文字はありませんでした。私の力では到底に及びませんが、ブレイクスルーを誰かが成し遂げてくれると願っています。












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